近年、工場や製造現場におけるIoT活用が進み、データ収集やリアルタイム監視、異常検知などが一層重要となっている。特に、機器や設備などの制御に使われるPLC(Programmable Logic Controller)の遠隔メンテナンスは高いニーズがある。現地での保守作業をIoT化でリモートメンテナンスに切り替えることで、サポート効率が上がり、コスト削減にもつながる。
一方で、遠隔メンテナンスの導入には専門知識が必要となり、障壁となる場合がある。
株式会社ソラコムは、2023年4月3日から7月末までの期間限定で、デバイス・IoT SIM・サポートプランがセットになった「PLC遠隔監視スターターキット」を、SORACOM IoTストアにて販売を開始した。
同キットでは、デバイス・IoT SIMと、通常は有償のサポート「プライオリティサポートプラン」を最大3ヶ月分セットにすることで、導入が速やかに進むよう支援する。
また、キットに含まれる産業用LTE Wi-Fiルーター「UD-LT2」には、LTEと固定回線による回線の冗長化や自動リカバリー機能があり、遠隔地や無人拠点でも安定したネットワークアクセスが可能だ。加えて、IoTプラットフォームSORACOMは、セルラー通信とセキュアな遠隔アクセスを提供するため、容易に遠隔メンテナンスシステムが構築できるという。
さらに、ソラコムオリジナルのIoT活用手順書「IoTで、PLCを安全に遠隔メンテナンス:KEYENCE KV-8000」の実践に活用できる。このIoT活用手順書では、キーエンスのPLC「KEYENCE KV-8000」を遠隔制御する手順をステップごとに解説しており、安全なリモートアクセスを介して産業機器を遠隔制御できるようになる。これまで現地出張で対応していたPLCの保守をリモートメンテナンスによってタイムリーな顧客サポートの実現やサポート工数・費用の削減が期待できる。
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