モフィリアとISORG、静脈で本人認証を可能にする薄型フィルムセンサを開発

株式会社モフィリアは、フランスのISORGと共同で、厚さ1mm程の薄型フィルム状のセンサによって、静脈認証を可能にする技術を開発した。

静脈認証は、人によって全く異なっている静脈のパターンを使って個人を正確に特定する方法だ。

従来の静脈認証プロセスにおいては、光学レンズを使用してイメージセンサに集光しているため、安定した静脈画像を撮るには、数センチ程度の焦点距離を必要としてきた。

今回発表された技術では、ISORG社の持つOPD(有機発光ダイオード+ TFTバックプレーン)技術と光学制御に加え、モフィリアの独自静脈認証技術を組み合わせ、極薄での認証を可能にした。

モフィリア、静脈で本人認証を可能にする薄型フィルムセンサを開発
上:500円玉とセンサの比較 下:真横からの比較。厚さ1mm程度

これにより、ウェアラブル端末やモバイル機器、その他IoTデバイスなど、様々なモノやシーンでの静脈認証が可能となる。

センサは、モフィリア独自の反射散乱方式により、静脈に照射する近赤外LEDをフィルムセンサと同一平面上に配置することができる。

モフィリア、静脈で本人認証を可能にする薄型フィルムセンサを開発
LEDで静脈を照射しセンサで効率的に撮像する反射散乱方式

モフィリアは既に、複数メーカとの協業を進めており、早ければ1年内の商品化を目指しているという。

また、このセンサを搭載するデバイス形状や用途により、センサの大きさや性能、その他要望にも対応するとしている。

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