アイディア株式会社、TIS株式会社、株式会社ブリスコラの3社は、アイディアが開発・運用する海事産業向けプラットフォーム「Aisea(アイシア)」のAPI公開基盤となる、APIプラットフォームを構築することを発表した。
アイディアが提供する「Aisea 」は、IoTとAIを活用した海事産業向けプラットフォームだ。
リアルタイムの動静(船舶の位置、船首方位、速力など)をはじめ、船舶関連書類、船員管理(勤怠や免状など)、気象海象、機関などのデータとの連携することができる。
今回、「オープンAPIプラットフォーム」を構築し、「Aisea」の持つデータやサービスを API 化して公開することで、外部システムとの連携を強化した。
今回の試みでは、ブリスコラとTISの支援のもと、オープンAPIプラットフォームを構築する。
ブリスコラは、アイディアが既存で扱っているAPIと今後社外に公開するAPIの整理し、その公開内容・範囲、さらにAPI化するためのプロセスの整理などを行った上で、APIプラットフォーム構築を構想する必要性を認識した。
そこで、OSSテクノロジーをベースとした技術的知見をもとに「APIプラットフォーム要件策定コンサルティング」を提供した。
TISは、要件策定コンサルティングの結果に基づいて、クラウド環境の構築、APIプラットフォームの導入、認証・認可サービスとの連携、および実証サポートを行っている。
OSSのKong Gatewayのノウハウをベースとして、ブリスコラが開発・提供するフルライフサイクルAPI管理製品「BAMs Series」を活用した「APIプラットフォーム構築サービス」を提供し、API公開時の認証には業界標準の「OpenID Connect」をサポートする。
また、APIの公開設定を一元化できる管理機能などを標準装備することで、開発・管理の効率化やコスト削減、セキュリティ対策を実現する。
今後アイディアは、自社およびパートナー企業を含めたAPIエコノミーの形成、海事産業向けのAPIマーケットプレイスの構築を視野に、パートナー企業が持つデータもこのプラットフォーム上で公開できるよう整備を進めるとしている。
なお、3社は、2023年7月5日にオンライン開催されるTISインテックグループ主催 「 TIS INTEC Group BUSINESS SUMMIT 2023」 内のセッションに登壇し、今回発表された内容を含む3社での取組みと、API活用の今後の拡がりについて紹介する予定だ。
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