検針作業は、空調設備のない室内や炎天下の屋外など、様々な環境で行われるため、温湿度条件によっては、長時間滞在することで熱中症のリスクが高まることが考えられる。
また、営業中の施設内での検針は手早く作業を終えることが求められるケースがあるなど、現場滞在時間をできるだけ短くしたいというニーズがあった。
そうした中、東芝インフラシステムズ株式会社は、メータ読取支援サービス「ToruMeter(トルメーター)」において、検針作業時の現場滞在時間を短縮する「まとめ撮り」機能の提供を、2023年7月13日から開始する。
「ToruMeter」は、電気・ガス・水道などのメータや、制御盤の表示部、電子計測器などをスマートフォンまたはタブレット端末のカメラで撮影し、読み取った値と写真を電子帳票に記録するクラウドサービスだ。なお、「ToruMeter」を利用するには、株式会社シムトップスが提供するConMas i-Reporterが必要となる。

これまでは、数値を読み取る認識エンジンを端末内に持つという特長を活かして、メータ撮影から数値の読み取りまでを現場で行うことを前提としていた。
今回発表された「まとめ撮り」機能では、複数の検針対象を連続して撮影し、いったん保存することで、検針現場の滞在時間を短縮する。その後、事務所など環境の良い場所に移動し、保存した写真から数値の読み取りを一括して行うことができるようになる。

また、キュービクル式高圧受電設備やマルチメータなどに採用されている、一定時間で表示が切り替わり、複数種の測定値を巡回表示する設備やメータでも、先にメータ写真を連続して撮影することで、表示の更新待ち時間を最小にすることができる。(トップ画参照)
なお、「まとめ撮り」機能は、従来の操作方法と併用可能で、利用シーンに応じて使い分けることができる。
また、「まとめ撮り」機能の提供開始に伴い、「ToruMeter」および現場帳票ペーパーレス化ソリューションの「i-Reporter」を紹介するオンラインセミナーを、株式会社シムトップスと7月13日と8月3日に共同開催する。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。