人工知能や拡張現実を用いたビジュアルディスカバリーブラウザーを構築するBlippar, Inc.は、Blipparsphereをスタートした。これは独自の新しいナレッジグラフテクノロジーで、現在Blipparアプリ内で動作している。
同社既存の機械学習やコンピュータービジョンを利用して、ユーザーを取り巻く物理的環境の情報をより深めることができる。このようにして、Blipparアプリを通じ、真のビジュアルディスカバリーブラウザーを提供する。
Blipparsphereは現在、iOSとAndroidのBlipparアプリ内で動作している。
「Blipparsphereの開発は、検索の次の革命であるビジュアルディスカバリーにとって、大きなブレークスルーとなります」とBlipparの共同創業者でCEOのアンバリッシュ・ミトラ氏は語っている。「ナレッジグラフとコンピュータービジョンテクノロジーを組み合わせれば、私たちがこれまでに拡張現実で実現してきたことをさらに大きく推し進めることができます。また、日々の生活の中で遭遇する画像や対象物を私たちがより素早く正確に認識できるようになり、カスタマイズされた内容を配信することもできるようになります。」
Blipparsphereの導入により、Blipparアプリでは従来の検索とは異なった新しい「ディスカバリー」が可能になる。検索はキーワードに基づく特定のクエリによってなされるものだが、「ディスカバリー」は現実世界においてユーザーの目の前にある何かに対する自発的好奇心に基づくものだ。
「私たちが本日のアップデートを通じて推し進める新しい『ディスカバリー』は、人間の自然な思考パターンにマッチするものです」とミトラ氏はさらにコメントしている。「あなたが何かをブリップすると、そこから新しいモノの発見につながり、そして元の画像や対象物が他のモノとどのように関連しているのかを示す情報へとつながります。これにより、例えば飲み物のグラスといったありふれたものに対する自発的な好奇心から『ディスカバリー』がスタートし、Blipparsphereで関連したエンティティの間をジャンプし、最終的にオバマ大統領のブリップにたどり着くといったことが可能になります。身の周りの世界について学ぶ方法として、これは楽しいものであり、ありふれたものをブリップして意外な事実や物語を発見するきっかけにもなります。」
利用方法
対象物をブリップすることで、それに関連するシームレスな「light web」検索や、ブランドコンテンツ、パブリッシャーや広告主からの拡張現実体験が配信される。その後、ユーザーは身の周りや個人的な興味に関連した付加的なトピックへと導かれる。そして、簡単でパワフルな新しい方法による学習、体験、共有の配信プラットフォームを提供することにつながるという。
【関連リンク】
・ブリッパー(Blippar)
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