ai6株式会社は、Wi-Fiセンシング技術を利用できるAPIを公開し、利用に必要となる対応デバイスとAPIサービスをパッケージにしたトライアルキットを発売する。
Wi-Fiセンシング技術は、カメラやウェアラブルなどの使用を必要とせず、遠隔の屋内環境における動態センシングを実現する技術だ。
従来のWi-Fiは通信機能に特化していたが、Wi-Fiセンシングは、Wi-Fiの電波そのものとAIを利用して、人や物体の動き、呼吸などの情報を非接触で検知することが可能となった。

Wi-Fiセンシングには、検知する内容により異なる2つのエンジンがある。
1つ目は、室内の「動き」をセンシングするSoft Securityエンジンだ。「動き」の有無や頻度、現在の「動き」の推移を出力する。
2つ目は、室内の「活動履歴」、「睡眠状態」をセンシングするWellbeingエンジンだ。「活動」の変化(履歴)や発生場所(機器毎)、呼吸状態から推測する「睡眠」の状態・質を出力する。
今回提供されるWi-Fiセンシングで検知したデータを取得できるAPIでは、利用者自身が検知データを利用することができ、上記2つのエンジンの機能を利用した様々なサービス・アプリケーションを開発することが可能だ。

APIは月額定額で利用することができ、商用で利用する場合は、別途提供条件が提案される。
想定されている応用サービスは、高齢者や子供の見守り、高齢者施設の業務サポート、会社や家庭のセキュリティーサービス、健康管理サービス、会議室や宿泊施設等の利用状況把握サービスなどだ。
APIトライアルキットの内容は、「Wi-Fiセンシングデバイスセット」「APIサービス(期間限定利用)」「API技術仕様書」「リファレンスアプリケーション(有償オプション)」「技術サポート(有償オプション)」となっている。
なおai6は、共同でのビジネス開発や協業などについても、相談を受け付けているとしている。
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