水力発電所の最適な運用のためには、流入水や上流側にあるダムへの流入量のモニタリング及び管理が不可欠だ。
その対象は、流域上流からの流入水量だけでなく、冬季には積雪量やそれが融解した際の水量も含まれる。
これらを把握する手段として、現状は作業員による現場調査や現地視察が行われているが、目視であるが故に、一時点の表面の状況からのみの判断となってしまう。
さらに、広大なダムの周辺に出向く必要があるため、作業負荷も大きくなっているのだという。
こうした中、株式会社スペースシフトとスイスのWegawは業務提携契約に合意し、雪・水資源を監視するための技術を提供することを発表した。
スペースシフトは、衛星データ解析システムの開発を手がけており、Wegawは積雪・融雪モニタリング技術を有している。
今回業務提携したことにより、水力発電所を有する会社等に、Wegawの発電に資するデータソリューションを提供し、設備運転とメンテナンスを促進する。
将来的には、スペースシフトの災害モニタリング技術の一つである洪水エリア検出技術と、Wegawの雪・水資源のデジタルツイン技術を統合したソリューションの提供を目指すとしている。
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