サン電子株式会社は、Roosterブランドの新モデルであるIoTエッジコンピュータ「LBX8110」を、2023年9月7日より販売開始する。
「LBX8110」にはDebian11が搭載されているほか、基本的な設定についてはWeb設定ツールが用意されているため、アプリケーションを設計・開発し、LBX本体に搭載することで、様々な機器の操作やソリューションを実現することができる。
本体には、Arm Cortex-A53(1.6GHz)クアッドコアのプロセッサ「i.MX 8M Plus」が採用されている。
メモリは、2GBのメインメモリ、20GBのオンボードストレージを搭載しているほか、MicroSDXCカードによるストレージの容量拡張も可能だ。
耐環境性能は、ー20℃から+70℃までの動作温度に対応。その他、ノイズや振動の試験をクリアしている。
OSは、メインで使用する「ユーザOS」の他に、リカバリ用に「メンテナンスOS」を搭載している。万が一ユーザOSがクラッシュした場合でも、メンテナンスOSが動作し、バックアップファイルを読み込むことでユーザOSを復旧することができる。
SIMスロットは2個備わっており、それぞれ異なるキャリアのSIMを挿入することで冗長化(WAN側)することが可能。これにより、キャリア網障害発生時には主回線から副回線に自動切換えすることができる。
他にも、電波状態による通信エラーなどを防ぐため、定時リセット設定や死活監視など、自己復帰が可能な機能「ASC(Autonomous Stable Connection)」を搭載している。
インタフェース拡張にも対応しており、各種インタフェースを追加拡張できる拡張ボードを2枚まで搭載することが可能だ。
シリアル通信(RS232C、RS485)や接点入出力(アナログ、デジタル)、無線(Bluetooth、GNSS等)の機能に対応した拡張インタフェースを追加予定だ。
今後は、IoT・M2M遠隔管理サービス「SunDMS」を搭載予定で、ファームウェアの更新やログ、温度電圧管理、死活監視などの遠隔集中管理機能を提供するとしている。
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