Teledyne FLIRは本日、フォーカスフリーのFLIR E5 ProおよびFLIR E6 Proカメラを発表した。
従来のExシリーズサーモグラフィカメラと同様全自動・ガンタイプ型で、より大きな3.5インチのタッチスクリーンディスプレイと、FLIR Igniteクラウド接続機能を備えている。
今回発表されたカメラは、主に機械、建築物、電気設備の赤外線検査などにおいて、至近距離での用途に対応して設計されている。例えば、水の浸入、空気漏れ、電気的接続、機器間の温度差、機器の故障の兆候などを検出する。

FLIR Ex Proは、データの共有にFLIRオリジナルオンラインクラウドサービスFLIR Igniteが利用できる。
現場で撮影した静止画データは、従来のようにUSBケーブルでPCに取り込むことができる他、カメラがWi-Fiに接続した状態であれば、FLIR Igniteクラウドサービスに撮影画像を自動でアップロードすることができる。
FLIR Igniteクラウドにアップロードされた撮影画像は、様々なモバイル機器やPCからアクセスすることができる。FLIR Igniteの無料ストレージは、1GBで、年間ストレージ購入オプションも提供している。
より高度な編集やレポート作成が必要な場合は、ファイルをFLIR Thermal Studioソフトウェア上で解析することができる。
また、Ex Proシリーズのカメラには、5MPデジタルカメラとLEDランプが内蔵されているため、検査エリアをよりよく把握し、低照度の環境下でも画像の詳細を捉えることができる。
さらに、フリアーシステムズが特許を取得したスーパーファインコントラスト(MSX)機能では、熱画像上に可視カメラのエッジディティールを重ね合わせることで、暗い場所でも温度データを損なうことなく、より詳細な状況を把握できる。
また、新しい画面上の注釈を活用して、重要な発見を強調することも可能だ。屋外や産業の過酷な環境に対応するため、Ex Proカメラの全製品は2mまでの落下テストを実施している。
他にも、IP54規格、耐衝撃性25G、耐振動性2Gを満たしており、保護用のレンズキャップが内蔵されている。
各製品には、取り外し可能な充電式バッテリー、ハードケース、電源アダプタが付属している。
先に発表されたFLIR E8 Proに加え、FLIR E5 ProおよびE6 Proは、Teledyne FLIRおよび正規販売店から購入可能だ。
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