NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、株式会社アプトポッドが提供するIoTデータ伝送ミドルウェア「intdash」と連携し、データ利活用を可能とする独自のアプリケーションを開発した。
そして、このアプリケーションと「intdash」、高速通信環境をパッケージとした「IoTデータ利活用パッケージソリューション」を、2023年10月10日に提供開始する。
「IoTデータ利活用パッケージソリューション」では、さまざまな機器のリアルタイム遠隔監視・操作に必要となる大量のデータのパイプラインとして「intdash」を活用し、5Gなどのネットワークおよびエッジコンピューティングなどで構築する高速通信環境およびリアルタイムにデータを処理するAI技術とともに、一元的に提供される。
今後は、5GやNTT Comのインフラアセットと「intdash」を組み合わせ、ロボットやドローンを含むさまざまな「動くIoT」におけるユースケースに対応したパッケージソリューションを追加していくとしている。
なお、2023年10月12日~13日に開催される「docomo business Forum’23」にて、「IoTデータ利活用パッケージソリューション」を紹介予定だ。
「IoTデータ利活用パッケージソリューション」の機能
リアルタイムデジタルツイン機能

リアルタイムデジタルツイン機能では、カメラやLiDARなどの複数センサデータを、5Gなどで構築する高速通信環境でリアルタイムに収集し、それらのリアルタイムデータを使って仮想空間上で現実世界を再現することが可能となる。一般的な映像データに加えて、現実世界を再現した仮想空間上で遠隔操作を行うことで死角を無くすことができる。
提供機能詳細
- 5Gなどのモバイル通信環境、エッジコンピューティング基盤
- デジタルツイン可視化アプリケーション(Unity)
- 遠隔監視・遠隔操作機能(カスタム開発やインテグレーションは別途必要)
リアルタイム閾値検知機能

複数センサのストリームデータの閾値検知をする場合、個別にインテグレーションを行う必要があったが、今回新たにNTT Comが独自に開発した「リアルタイム閾値検知機能」と「intdash」を組み合わせることで、個別にインテグレーションすることなく、リアルタイムでストリームデータの異常値を検知し、運用者へメール発報させることが可能となった。
これにより、工場設備運用や車両開発の現場において、大量のストリームデータの中から、異常をリアルタイムで把握することが可能となる。

提供機能詳細
- 5Gなどのモバイル通信環境、エッジコンピューティング基盤
- リアルタイム閾値検知機能
リアルタイムAI分析機能

リアルタイムAI分析機能では、「intdash」でデータ収集し、「AIサービス連携機能」を利用することで、AI分析が可能。さらに、NTT Comでモデル構築・再学習の対応をすることも可能なほか、映像分析サービスとの連携もできる。今後、さまざまなAIサービスと連携し、ラインナップを増やしていく予定だ。
提供機能詳細
- 5Gなどのモバイル通信環境、エッジコンピューティング基盤
- AIサービス連携機能
- AI画像分析サービス
- AI運用サービス
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