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要素技術 > LocationMind、集計したGPSデータでリアルタイムな人流を把握できる「xPop for Real-Time Monitoring」を販売開始
LocationMind株式会社は、同社のGPS位置情報解析手法を活用して特定の人流解析業務向けに予めデータを加工した集計済データを提供するサービス「xPop for Professional Data」の第4弾として、集計したGPSデータでリアルタイムな人流を把握できる「xPop for Real-Time Monitoring(以下、xPop-RT)」の販売を開始した。
xPop-RTは、お花見・お祭り、展示会、大規模なコンサート、スポーツイベントから、異常気象、大規模な交通障害、地震などの突発事象まで、どのくらいの人がどこに滞留しているのか、どのように移動しつつあるのか、そもそもどこから集まってきたのか、など今の状況を把握するためのリアルタイム人流データである。500mメッシュで集計され、最短5分おきに過去1時間分のデータを集計する。提供形態はCSVファイル形式で、今後API連携にも対応予定だという。
xPop-RTでは、「経路分析」と「滞留分析」の2パターンの方法で分析する。
経路分析では、過去1時間に「通過した」と想定される人流を表示する。人の流れの多寡を確認するのに有効としている。例えば、富士山頂に宿泊していると思われる人々、あるいはご来光をめざして早朝登山中の人流を可視化することができる。日の出前の5:30頃には山頂付近にいる人が増加していることがわかる。富士山に限らず、携帯電話の電波圏内にあり、また秘匿化の対象にならないエリアでの可視化が可能だ。
富士山頂の様子
一方の滞留分析は、観測時点で滞留しているメッシュで集計するモードで、今どこにどれくらいの人が滞留しているかを確認することができる。下図では、2023年7月に4年ぶりに開催された隅田川花火大会の日における都心部の滞留分析を示しており、開催日と通常日の人数の差を表している。花火の打ち上げ場所を中心に、隅田川に沿って平常とは明らかに人口密度の高いエリアが出現した様子が確認できる。
隅田川花火大会を楽しむ人
リアルタイム人流データを活用することによって、イベントの効果測定、混雑回避をはじめ、急な天候変化や電車の遅延による駅周辺の混雑状況など、今起こっていることをタイムリーに可視化をして把握することが可能になる。
xPop-RTは、一日あたり約600万人の位置ポイントデータをリアルタイムで処理するデータインフラ技術と、地理空間データの解析技術とにより初めて可能となった。今後はさらに鉄道ネットワーク単位、道路ネットワーク単位の集計に対応する見込みであるとともに、リアルタイム予測サービスを提供する予定としている。
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