日本総研、未来を先読みする活動を組織知化するデジタルツール「FIF」の提供を開始

株式会社日本総合研究所は、未来を先読みする活動であるフォーサイト活動を支援するデジタルツール「Future Intelligence with FSC」(以下、FIF)を開発し、サービス提供を開始した。

「FIF」は、フォーサイト活動を継続的・体系的に行い、組織知化することを支援するデジタルツールだ。ドイツの4strat GmbH社の「Foresight Strategy Cockpit」をベースに、日本企業・行政組織などの特性に合わせてカスタマイズしたものだ。

具体的には、世界中で発生している未来の変化の兆し情報(メジャーなトレンドではないが、社会変化のきっかけとなる可能性のある情報)にアクセスできる。

変化の兆し情報は、システムによる自動収集ではなく、日本総研の研究員が独自に収集したものを「FIF」に反映させている。過去蓄積分に加え、毎月50~100個程度の兆し情報が新規に掲載され、活用可能となっている。

設定したキーワードに関連する兆し情報の登場回数などを把握することが可能だ。(トップ画参照)

また、蓋然性(がいぜんせい)の高い情報から作成した未来の社会変化に関する仮説(線形変化)、不確実性の高い情報から作成した未来の社会変化に関する仮説(非線形変化)の「FIF」内への掲載・更新ができる。

日本総研、未来を先読みする活動を組織知化するデジタルツール「FIF」の提供を開始
線形・非線形の社会変化仮説の蓄積・更新画面イメージ

これにより、仮説に紐づく未来の兆し情報へのアクセスや、過去に作成した仮説との紐づけが実施できる。

作成した仮説は、複数人での評価結果を可視化したい場合はレーダーチャート形式、視認性高く一覧化したい場合はテーブル形式など、利用目的に応じた形で表示可能だ。

コンテンツは、公開範囲を設定したり、組織外の関与者を招待したりすることができる。また、組織内外で未来に関する議論を誘発するため、それぞれの兆し情報や社会変化仮説に対するコメント・投票・評価に参加してもらうことが可能だ。

さらに、過去の評価との比較や優先的に取り扱うべき仮説なども特定することが可能となっている。

「FIF」の提供に際しては、導入支援として、「変化の兆し情報(week signals)を用いた非線形変化の導出ワークショップ」など、基本的な活用方法のコーチングファシリテーション支援を実施する。また、「FIFを活用したフォーサイト活動・組織の設計および立ち上げ支援」などを含むコンサルティング・サービスも提供している。

なお、「FIF」の提供開始にさいして、フォーサイト・シンポジウム「未来を先読む力を組織に実装する ~欧州・日本の官民フォーサイト活動から学ぶ~」を、2023年11月28日に開催する予定だ。

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