ソニーマーケティング、クラウド制作プラットフォーム「Creators’ Cloud」の各種サービスをアップデート

ソニーマーケティング株式会社は、クラウド制作プラットフォーム「Creators’ Cloud」の各種サービスにおいて、順次、アップデートを提供することを発表した。

一つ目は、SaaS型の映像制作クラウドソリューション「A2 Production(エーツープロダクション) カスタマイズソリューション」だ。11月から最新バージョンV1.2の提供を開始する。

V1.2の主な特長は、「音源分離サービス」、「音声認識(音声文字おこし)サービス」や「盛りあがり編集」など、音声解析を中心とした解析サービスの追加だ。

「音源分離サービス」は、ミックスされた音声情報をAIエンジンが解析し、話者、背景音楽や環境音などの音声に自動分離する解析サービスだ。例えば、過去に作成した映像作品から、話者(ナレーション)のみを分離するなど、アーカイブコンテンツの二次利用に役立てることができる。

ソニーマーケティング、クラウド制作プラットフォーム「Creators' Cloud」の各種サービスをアップデート
「音源分離サービス」の概要図

また、新たなAI解析ツールを提供する。利用したいAI解析サービスをWeb GUI上で選択し、解析するファイルをアップロードすることでAI解析を行うことができる。

解析結果は、ダウンロードやサービス利用状況の確認が可能だ。なお、このGUIツールは、「A2 Productionカスタマイズソリューション」で提供する全てのプランで利用することができる。

さらに、映像編集作業の下準備として利用できるタイムライン自動同期サービス「LineSync(ラインシンク)」や、新たに提供を開始する「音声分離サービス」などの新プラン「ベーシックプラン」「ビジネスプラン」を提供する。

「ベーシックプラン」は、月額税込105,600円から利用可能で、月額料金内に解析素材尺100時間分の利用料が含まれる。「ビジネスプラン」は、月間使用量の多いユーザ向けに、割安な利用料金を設定している。なお、「ベーシックプラン」と「ビジネスプラン」で利用できる解析サービスの内容は同じだ。

二つ目は、ライブ制作向けのクラウド型スイッチャーシステム「M2 Live(エムツーライブ)」だ。最新バージョンのV1.2を、10月下旬から提供している。

V1.2では、スポーツライブ制作運用へ向け、「収録映像のスロー&リプレイ機能」「各入力ストリーミング信号の収録機能(ISO収録機能)」に対応する。(トップ画参照)

三つ目は、クラウドメディアストレージ「Ci Media Cloud(シー メディアクラウド)だ。10月下旬から提供を開始している。

「Ci Transfer」は、Windowsまたはmac OSで利用できるデータ転送アプリだ。視覚的に分かりやすい操作画面を備え、ローカルストレージとクラウドストレージ間でのデータ転送を行う。

フォルダー単位でのデータ転送が可能で、大量データの一括アップロード・ダウンロードが行いやすいほか、転送状況のステータス確認やレポート出力の機能を備えている。

また、「Ci Transfer」はクラウドへのデータ移行にも活用できる。例えば、映像データとオプティカルディスク・アーカイブ向けコンテンツ管理用ソフトウェア「Content Manager(コンテントマネージャー)」で管理されるメタデータ情報を合わせて、「Ci Media Cloud」へアーカイブ映像をデータ移行(マイグレーション)することが可能だ。

四つ目が、クラウドカメラポータル「C3 Portal(シースリーポータル)」だ。最新バージョンV2023.3を、10月下旬から提供している。

このアップデートにより、SRT形式のストリーミング入力に対応し、ソニー製カメラやサードパーティ製エンコーダからのストリーミング映像を、複数系統ファイル収録することができる。

収録された映像は、クラウドまたはオンプレミス環境に設置される編集システムで編集可能となった。

また、スマートフォンアプリ「Creators’ App for Enterprise(クリエイターズ アップ フォー エンタープライズ)」の最新バージョンV2023.3を、11月下旬から提供予定だ。

最新バージョンでは、ユーザからのフィードバックを反映したUIへ刷新するとともに、2024年春の発売以降に対応を予定している「BURANO」および、「FX3」「FX30」にも対応することで、報道に加えて、シネマや番組制作領域においても、撮影現場のカメラからクラウドへのダイレクト転送が可能となる。

なお、「Creators’ Cloud」の各種サービスは、幕張メッセで2023年11月15日から開催されるメディア総合イベント「Inter BEE 2023」のソニーブースおよびアマゾン ウェブ サービスブースに出展される予定だ。

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