昨今、あらゆる産業でロボットの導入が求められる中、複数業務の一元管理による効率化や、業務特性にあわせて人やセンサ、さらには自動化設備など、他業務のエッジデバイスとの共存や協調をはかるためのアプリケーション開発が必要となる。
しかし、その実現のためには、デバイスごとに専用APIを開発する必要があり、さらには業務間のデータ流通の仕組みが必要となるため、現場での開発負担の増加や、エンジニア確保が課題となっている。
こうした中、沖電気工業株式会社(以下、OKI)は、ロボットや各種センサ、カメラなどのエッジデバイスを、遠隔から一元管理・運用・制御するアプリケーション開発に必要なツール一式をまとめた「ROMBOX SDK(ロムボックス エスディーケー)」を開発した。
「ROMBOX SDK」は、多種多様なロボットやエッジデバイスの一括管理と遠隔制御を実現するアプリケーションを開発できるよう、プログラム、API、サンプルコードなどをパッケージ化したものだ。
「ROMBOX SDK」を、OKIのリモートDXプラットフォーム技術「REMOWAY(リモウェイ)」と連携させることで、業務特性にあわせたエッジデバイスの一括管理と、遠隔制御を実現するアプリケーションを開発することができる。
また、複数のデバイスを橋渡しして情報をやりとりするためのツールやプロトコルをまとめたAPIが含まれており、さまざまな役割のサーバが連携する分散アプリケーションの構築および、アプリケーション間の連携を支援する。
「ROMBOX SDK」により、現場に導入された多様なエッジデバイスのマルチ連携や、各エッジデバイスのステータスの一元的なスケジューラ管理、エッジデバイスからのリアルタイム情報を活用したアクションプラン管理や、各分野のAI監視システムとの連携による、異常検知結果に応じた最適なアクションプラン選択などが可能だ。
今後は、2023年12月にAndroid OS版プロトタイプの提供を開始し、共創パートナーとの運用検証を経て、2025年の商用化を目指すとしている。
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