キヤノン株式会社は、ヒト・モノの位置情報を把握することで、DX推進や生産性向上に貢献する「Canon RFID 位置情報ソリューション」を、2024年1月上旬に発売する。
「Canon RFID 位置情報ソリューション」は、現場で働く多数のヒトや、広いエリアにある多数のモノなどの位置情報を把握・分析することで、ヒト・モノの適切な配置や適正管理するサービスだ。
ヒトやモノに取り付けたRFIDタグの情報を、RFIDリーダが自動的に読み取り、位置をマッピングする。これにより、RFIDリーダで複数のタグ情報を一気に読み取ることが可能だ。また、意図的な読み取り動作をすることなく、ヒトやモノの位置情報を把握することができる。

RFIDリーダは可搬型・固定型の2種類で、キヤノンが独自に開発したものだ。いずれも、特定小電力規格に対応しており、キヤノンの社内測定環境における測定結果では、正面方向の半径3~4メートル程度の読み取りが可能であることが確認されている。
可搬型は小型・軽量で、装着しているヒトの移動量検知機能を搭載しているため、リーダを携帯して巡回しながら、ヒトやモノの位置を把握したい場合に適している。
一方固定型は常時給電できるため、ヒトが頻繁に通過する出入口を24時間監視したい場合などに適している。なお、可搬型はスマホやタブレットに搭載したアプリを通して位置情報をクラウドにアップロードする仕組みだ。
アプリはiOSオペレーティングシステムソフトウェアにのみ対応しており、固定型は無線LAN機能を搭載している。

また、今回開発された標準ウェブアプリでは、タグをつけたヒト・モノのマップ上でのおおよその所在位置や、所在階などの情報を把握することができる。
加えて、顧客の要望に応じて、API経由で位置情報データを取得し、連携するアプリに移動履歴や滞在時間などを表示させることが可能だ。
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