ASUS IoTは、新型インテルCore Ultraプロセッサを搭載した超小型エッジコンピュータと、組込みボードの発売を発表した。
新型のインテルCore Ultraプロセッサは、旧世代のプロセッサに比べて、AIコンピューティングパフォーマンスを最大1.5倍向上させるように設計されており、最大14コアと20スレッドを備え、15ワットの消費電力で動作するほか、DDR5-5600メモリの搭載により、IT・OTの統合を促進する。
また、インテル Arc GPUも内蔵しており、ディスクリートGPUの必要性を最小限に抑える。この世代は、最大50のHDRビデオストリームに対応しているほか、一般的なAV1コーデックを高速化し、H.265と比較して効率的な圧縮を実現している。
この新型のインテルCore Ultraプロセッサを搭載したASUS IoTの製品ラインアップは、C7146ES-IM-AA、C5143ES-IM-AAシングルボードコンピュータ(SBC)、EBS-S500Wエッジコンピュータ、PE2200U超小型ファンレス組込みコンピュータで構成されており、AI対応のCPU、GPU、NPUを強化している。
C7146ES-IM-AAおよびC5143ES-IM-AAは、最大64GBのデュアルチャネルDDR5-5600MHzメモリをサポートし、HDMI 2.0、DisplayPort 1.4、USB-C、LVDS/eDPなど、複数のインターフェイスを介した4ディスプレイ構成を提供する。これらは、動画、スマートリテール、無人搬送車(AGV)、自律移動ロボット(AMR)などのソリューションに特に適しているのだという。
EBS-S500Wエッジコンピュータは、USB 3.2、USB 2.0、USB-C、COMポートなどの接続・拡張オプションを提供する。また、LTE/5GおよびWiFi/BT機能用のM.2スロットを搭載し、将来に備えているとしている。
超小型ファンレス組込みコンピュータPE2200Uは、電力効率を改善したほか、-20~60°Cの動作温度範囲に対応する。さらに、最大4つまで拡張できるデュアルLAN、2つのPoEポート、7つのUSBソケット、4つのCOMポート、拡張の柔軟性を高めるM.2スロットなどの接続オプションを備えている。
なお、この製品ラインナップは2024年第1四半期に発売され、サンプルは2月末までに準備される予定だ。
ASUS IoTビジネスグループのゼネラルマネージャーKuoWei Chao氏は、「インテルと協力することで、ASUS IoTソリューションは、より高速なAI結果を提供し、デバイスごとにより多くのメディアストリームをサポートし、製品の長寿命化を通じて長期的な価値を確保することが可能だ。」と述べている。
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