ローム、部品面積を72%削減したDC-DCコンバータICを開発

ローム株式会社は、民生機器や産業機器アプリケーションに適した「小型DC-DCコンバータIC」4機種を開発した。同時に、最大出力電流2A、スイッチング周波数350kHzの新製品も製品化予定で、製品ラインアップを強化していく意向だ。

今回発表された「小型DC-DCコンバータIC」は、出力電流1A~3Aの範囲で、小型SOT23パッケージサイズ(2.8mm×2.9mm)を採用している。一般的なSOP-J8パッケージ(4.9mm×6.0mm)と比較し、部品面積を約72%削減可能だ。

これにより、電源部の小型化に貢献するほか、ワイヤレス構造パッケージとし、ワイヤーのインピーダンス(配線の抵抗成分)も削減し、高効率動作を可能にした。

アプリケーション例としては、3.3V/5V/12V/24V電源ラインアプリケーション、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの民生機器、PLC(Programable Logic Controller)、インバータ、ACサーボなどの産業機器が挙げられている。

さらに、「BD9E105FP4-Z」「BD9E202FP4-Z」「BD9E304FP4-LBZ」は軽負荷モード時にCOT制御方式を採用し、一般品と比較して軽負荷時の効率が改善される。これにより、待機電力を抑えたいアプリケーションに最適なのだという。

なお、新製品は2024年3月より量産を開始し、サンプル価格は税抜450円だ。インターネット販売も開始し、チップワンストップやコアスタッフオンラインなどから購入可能だ。

また、アプリケーション設計時の評価がすぐできるように、評価用ボードや各種サポートツールも準備されている。その他のネット商社からも順次販売予定だ。

ローム、部品面積を72%削減したDC-DCコンバータICを開発
評価ボード

各種サポートツールとしては、応用回路の計算ツールや無料のシミュレーションツールがあり、ローム公式Webサイトからダウンロード可能だ。また、回路シミュレーションに使用できるSPICEモデルや熱設計や回路の設計・検証に役立つ情報をまとめたアプリケーションノートも提供しているとのことだ。

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