株式会社アプトポッドは、産業データのリアルタイムストリーミングとデータ管理機能を包括的に提供する、産業IoTプラットフォーム向けミドルウェア「intdash」の機能を強化した最新バージョンをリリースした。
「intdash」は、自動車開発を中心とした製造、建設、物流などの分野で採用されているシステム基盤だ。
今回発表されたバージョンでは、デジタルツインとの連携や遠隔操縦などの機能性が強化されている。
主な強化機能は、デジタルツインによる現場のリアルタイム可視化や最適化、遠隔操縦機能の拡充やリアルタイム伝送機能の強化などだ。
デジタルツインでは、各種センサデータに加えて、LiDARから取得される大量の3D点群データのストリーミング伝送に対応した。これにより、3次元情報をリアルタイムに反映し、状況把握にかかる時間を削減する。
3D LiDARから取得した点群データは、可視化Webダッシュボード「Visual M2M Data Visualizer」により可視化する。これにより、映像やセンサデータ、ロボットの姿勢データと合わせて点群データを同期再生できるようになった。
加えて、「intdash」が持つAPI/SDKにより、UnityやUnreal Engineなどのゲームエンジン、ロボット開発で使用されるGazeboなどの各物理シミュレータと連携できる。

また、独自に開発のデータ伝送プロトコル「iSCP(intdash Stream Control Protocol)」の最新バージョン「iSCPバージョン2.0」により、QUICデータグラムを使用した伝送をサポートし、遠隔操縦で必要とされる低遅延性を実現している。
さらに、可視化Webダッシュボード「Visual M2M Data Visualizer」に遠隔操縦用インターフェースを追加。これにより、専用アプリケーションを開発することなく遠隔操縦機能を利用できるようになった。

さらに、ソフトウェアのコンテナ化により、サーバやデバイスエッジの運用が容易になった。これにより、AWS(Amazon Web Service)などのクラウドやオンプレミスで環境を構築できるようになった。
他にも、主に自動車や建設機械への搭載を用途とした車載ゲートウェイ装置が、高度なOTA(Over The Air)アップデート機能に対応。各現場に配備された装置の機能・セキュリティアップデートを、クラウドベースのWebインターフェイスからのGUI操作で実行できる。

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