モレックス、産業用・自動車用向け新電流センサPerceptを発表

モレックスは、産業用および自動車用アプリケーションにおけるバスバー電流検出ソリューションに対する需要の高まりに対応する新製品「Percept Current Sensor」を発表した。

この製品は、インフィニオン テクノロジーズの高精度コアレス電流センサとモレックス独自の電子部品パッケージング技術を活用し、従来品よりもセンササイズと重量を低減すると同時に、搭載およびシステム統合作業の簡素化を実現した製品だ。

「Percept Current Sensor」は、用途範囲が広く、スペースに制約のあるアプリケーションや、電磁干渉(EMI)の影響を受けやすいアプリケーションにおいても電流測定が可能なセンサだ。さらに、感度誤差やオフセット誤差が少なく、広範な温度範囲内かつセンサ寿命期間で誤差2%の高精度測定が可能だ。

パッケージはコンパクトなコアレス設計を使用しており、デバイス内パッケージの実装密度の高密度化を実現している。

一方、インフィニオンのコアレス磁気電流センサ製品「XENSIV TLE4973」「TLE4972」は、測定可能範囲が0A~2,000Aと広く、広範な電流レンジへの柔軟な適用が可能だ。

加えて、インフィニオンの電流センサは、ホール素子を使用し、差動測定を行い、産業用モータドライブや車載用アプリケーションといった過酷環境の浮遊磁場から生じるノイズを低減する設計となっている。

今回、インフィニオンのセンサ技術とモレックスのパッケージング技術を組み合わせることで、自動車および産業用市場向けの小型で効率性に優れた堅牢ソリューションが生まれたとしている。

さらに、モレックス独自の電子部品パッケージング技術により、高電流導体、コネクター、PCB、バスバー、およびヒートシンクとその他機械部品の単一デバイスへの統合が可能となった。

「Percept Current Sensor」は、この独自のパッケージング手法の利点を活用することで、システムを柔軟に統合し、チップの正確実装と工場出荷時校正によって測定精度を向上させているという。

なお、このパッケージング技術は、水使用量を標準的なPCB生産時の使用量よりも99%削減し、薬品は一切不要、銅スラッジも生成しないため、環境にも優しいという特徴がある。

今後、「Percept Current Sensor」は、完全差動およびシングルエンド出力モード、ならびに双方向測定機能を搭載する産業用グレードとオートモーティブグレードで提供される予定で、産業用アプリケーション向けセンサの発売は2024年10月を予定。また、車載アプリケーション向け製品の認証プロセスを2025年前期に予定している。

モレックスのSensors, Transportation Innovative SolutionsディレクターであるLily Yeung氏は、「新しいPercept Current Sensorは、インフィニオンのコアレスセンサとモレックスの専有技術である電子部品パッケージング技術の利点を活用した、電流検出精度や信頼性、搭載のしやすさといった点で新たなスタンダードとなる製品だと考えている。」と述べている。

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