アルプス システム インテグレーション株式会社(以下、ALSI)は、無人・遠隔・自動案内など、状況に合わせた「えらべる接客」をコンセプトにしたリモート接客・受付システム「InterPlay Elastic Framework」をアップデートし、2024年8月27日から提供を開始する。
ALSIが実施した調査によると、デジタル接客端末において、利用状況が可視化できないため、導入事業者にとって費用対効果が判断しにくいという課題があった。このため、端末の利用状況を定量的に取得・活用できる仕組みが求められていたのだという。
「InterPlay Elastic Framework」は、AI、アバター、インタラクティブサイネージ、多言語対応など、様々なコミュニケーション機能を搭載したリモート接客・受付システムだ。AIチャットボットによる無人接客や、タッチパネルによる自動案内などが可能で、状況に応じて利用方法を選べる。
今回のアップデートにより、接客端末で取得した各種データの活用を促進する。
アップデートの一つ目はダッシュボード機能で、接客端末の利用状況や対話履歴などの情報を見える化することが可能になった。これにより、費用対効果の可視化や来訪者ニーズに合わせた応対・情報案内、コンテンツ・人員配置の適正化などに活用することができる。
また、同時操作機能も新たに追加され、利用者とオペレータが共同で書類を作成できるようになった。これにより、旅行会社や保険、銀行などの窓口で、オペレータが申し込みページを共有し、利用者が案内に従って必要事項を入力、内容を確認し申し込むことが可能になる。
その他のアップデートとしては、多言語翻訳やチャット利用時の音声発話機能、画面レイアウト変更のサポートなどが含まれている。
利用シーンとしては、自治体の窓口業務遠隔支援や、店舗接客/窓口の遠隔対応、インバウンド向けの多言語接客、非常時避難支援などが挙げられている。例えば、自治体ではマイナンバーの問い合わせや介護相談などを遠くの役所窓口に行かずに、近くの出張所や公民館、行政施設にモニターを置くことで、新たな窓口を開設することができる。
また、量販店の店頭販売や、催事場の呼び込み接客、新規カード申込の店頭接客などをリモートで実施できるほか、観光施設やホテル、外国人旅行者が多く訪れる店舗で、多言語で接客・受付をすることも可能になる。非常時には、ゲリラ豪雨や河川氾濫、地震、火災など有事の際に遠隔から防災モードへ切り替えることができる。
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