NXP Semiconductorsは、非対称暗号と対称暗号を単一製品で実現した、NFC対応の非接触IC「MIFARE DUOX」を発表した。
「MIFARE DUOX」は、非対称暗号と対称暗号を単一のチップに統合したNFC対応の非接触ICで、電気自動車(以下、EV)充電における認証、セキュアなカー・アクセス、その他のアクセス管理アプリケーション向けに、鍵管理の簡素化と高速な非対称認証を実現したものだ。
同製品は、公開鍵基盤(PKI)の仕組みを利用して非対称暗号と対称暗号を組み合わせることで、NFCアプリケーションのセキュリティを簡素化する。
また、リレー攻撃を防ぐ近接チェックや、実行されたNFCトランザクションの真正性を証明するトランザクション署名などの拡張セキュリティ機能も備えている。
さらに、ハードウェアとソフトウェアの両レイヤーでコモンクライテリア「EAL 6+」認証を取得しており、高いセキュリティが求められる業界に適しているという。
ハードウェアは、屋外や車載のユースケースなどの環境にも対応するISO/SAE 21434とMISRA-Cに準拠しているほか、自動車業界の要件をサポートしており、-40℃~+105℃の温度範囲で動作する。
ユースケースとしては、EV充電やセキュアなカー・アクセス、企業におけるアクセス管理ソリューションなどが挙げられている。
また、柔軟なファイルシステム・アーキテクチャを採用しており、例えば、単一のIC上で、複数のカード発行者やサービス・プロバイダーからカードを発行された後にアプリケーションをインストールすることも可能だ。
エンドユーザーはNFC対応の「MIFARE DUOX」搭載スマートカードを活用することで、企業におけるアクセス、EVの充電、ユーザ認証、ロイヤルティ・プログラムなど、多様なアプリケーションを1つのデバイス上で利用することができるとしている。
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