AMDは、新しいプロセッサ「AMD Ryzen AI Max PRO」「AMD Ryzen AI 300 PRO」「AMD Ryzen 200 PRO」を発表した。
「Ryzen AI Max」シリーズのプロセッサは、最大16個の「Zen 5」CPU コア、最大40個のAMD RDNA3.5 グラフィックス コンピューティング ユニット、最大50TOPSのAI処理能力1を備えた「AMD XDNA 2」ニューラル プロセッシング ユニット (以下、NPU)を提供する。
また、最大128GBの統合メモリと、グラフィックス用に最大96GBのメモリを搭載している。
「Ryzen AI Max」を活用することで、複雑なAIアクセラレーションワークロードやマルチタスクを実現し、大規模なAIモデルをサポートする。
なお、「Ryzen AI Max」および「Ryzen AI Max PRO」シリーズプロセッサを搭載したシステムは、2025年第1四半期から提供開始される予定だ。
「AMD Ryzen AI 300」シリーズのプロセッサは、最大8個の「Zen 5」CPUコアと最新のRDNA3.5 グラフィックス アーキテクチャを搭載している。また、「NPU3」も搭載されており、第1世代のNPUよりも最大5倍優れたパフォーマンスを提供する。
なお、「AMD Ryzen AI 300」シリーズの中の新しい「Ryzen AI 7 PRO 350」および「Ryzen AI 5 PRO 340」プロセッサは、Microsoft Copilot+をサポートするように設計されている。
「Ryzen AI 300 PRO」シリーズのプロセッサを搭載した商用システムは、AIパフォーマンスのピーク値が50+NPU TOPSで、リアルタイム処理や大規模なAIモデルをローカルデバイスで実行することができる。
「Ryzen AI 300」を搭載したシステムは、2025年第1四半期から利用可能になる予定だ。
「AMD Ryzen 200」シリーズのプロセッサは、最大8個のCPUコアと16個のスレッド、AMD RDNA3グラフィックス、最大16個のNPU TOPSを備えている。
「Ryzen 200」および「Ryzen 200 PRO」シリーズのプロセッサを搭載したシステムは、2025年第2四半期から提供開始される予定だ。
AMDはまた、AMD PROテクノロジーを「Ryzen AI Max」「Ryzen AI 300」「Ryzen AI 200」に統合し、商用AI PCのラインナップを拡張したと発表している。
AMDのコンピューティングおよびグラフィックスグループのシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャであるジャックフイン氏は、「次世代のAI対応プロセッサにより、あらゆるデバイスにAIが普及し、ワークステーションのパワーが薄型軽量のラップトップにもたらされる。」と述べている。
さらもAMDは、今年のCESにて、主要なOEMパートナーとの関係を深め、Dellとの新たな戦略的拡張を発表し、今年後半に「AMD Ryzen AI PRO」プロセッサを搭載した新しいDell Proシステムを市場に投入するとしている。
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