NXP Semiconductorsは、産業および家庭用エネルギー管理へ向け、MCXマイコン製品ラインアップの超低消費電力Lシリーズにおける最初のファミリ「MCX L14x」と「MCX L25x」を発表した。
今回発表された2種類のMCXLシリーズは、独立した超低消費電力センス・ドメインを備えたデュアルコア・アーキテクチャを特長としている。
超低消費電力で駆動するこのセンス・ドメインは、リアルタイム・プロセッサがスリープ・モード中であっても独立して動作しするため、継続的にデータ収集と処理を行うことが可能だ。
超低消費電力設計は、データ収集と報告におけるエネルギー効率を高めることにより実現しており、その結果、バッテリ駆動時間の延長、バッテリ・サイズの最適化、電源接続機器のバッテリ駆動化が可能となっている。
また、7つの低消費電力モードが用意されており、最も深いスリープ・モードでは消費電力を1μA未満に抑えることが可能だ。
その他の特徴としては、Arm Cortex-M33コアを搭載しており、「MCX L14x」は最大48MHz、「MCX L25x」は最大96MHzで動作する。なお、「MCX L25x」には超低消費電力の常時オン・センス・ドメインとして動作するCortex-M0+コアも搭載されている。
さらに、「MCX L25x」シリーズは、NXPのUBX100サブGHzトランシーバーなどのコネクティビティ・ソリューションと併用することができ、故障検知、存在検知、侵入検知、動作解析などのクラウド・データ処理ソリューションに利用できる。
加えて、オンデバイスの低消費電力リアルタイム・ドメインにより、バッテリ駆動のワイヤレス・モニタリング機器向けにサブGHz無線、LoRa、Sigfoxなどの低消費電力WAN接続インターフェースからデータを伝送することが可能だ。
ユースケースとしては、産業用モニタリング、ビル管理、流量計測用センサなど、バッテリ制約のある厳しい環境でのアプリケーションが挙げられている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。