モースマイクロは、Wi-Fiチップの一つとなる第2世のMM8108システムオンチップ(以下、SoC)を発表した。
MM8108は、第一世代のMM6108 SoCと比べ、通信距離、スループット、電力効率といった主要領域を向上させたSoCだ。8MHz帯域幅でサブGHz 256-QAM変調を使用しており、最大43.33Mbpsのクラス最高のデータレートを実現する。
また、26dBmのパワー・アンプ(PA)と低ノイズ・アンプ(LNA)を統合しているため、外付けの表面弾性波(SAW)フィルターなしでグローバルな規制認証を取得できる。
さらに、電力効率によりバッテリー寿命が延び、太陽光発電Wi-Fi HaLow接続のカメラやIoT機器への使用が可能になった。
モースマイクロの共同創業者でCTOであるアンドリュー・テリー氏は、「MM8108は、進化するIoTの需要に対応する強力で実用的なソリューションを可能にする。MM8108は、ホスト・オフロード、統合アンプ、業界をリードするセキュリティなどの機能により、長距離・低消費電力のIoTアプリケーションの開発を今まで以上にシンプルでコスト効率の高いものにする」と述べている。
加えてモースマイクロは、MM8108を補完するものとして、新規および既存のWi-Fi 4/5/6/6E/7ネットワークインフラをWi-Fi HaLowに対応させるためのアップグレードを実証するMM8108-RD09 USBゲートウェイ・リファレンスデザインも発表した。
このゲートウェイ・リファレンスデザインは、完全準拠Wi-Fi HaLowリファレンスデザインとして提供され、商用USBゲートウェイの開発を支援し、端末製品にMM8108チップを集積するプロセスを簡素化するために使用することが可能とのことだ。
なおMM8108 SoC、MM8108-RD09およびMM8108-EKH19は、サンプルおよび評価用に提供が開始されている。
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