ソネット・メディア・ネットワークス株式会社は、伊藤忠インタラクティブ株式会社とデジタルマーケティング分野において、協業することで合意した。この協業は、伊藤忠グループにおいてデジタルマーケティング事業を広範囲に展開する伊藤忠インタラクティブと、人工知能を活用したDSP(*1)『Logicad(*3)』でのインターネット(WEB)広告配信、運用を行っている同社が、DMP(*2)を利用した企業のマーケティング活動を包括的に支援するものだという。
同協業に基づき、7月14日より「既存顧客 乗り換え抑止ソリューション」の提供を共同で開始するという。現在、顧客獲得の激化により、企業のデジタルマーケティング活動のなかで、新規顧客獲得とともに、既存顧客(会員)の離脱や競合サービスへの乗り換え抑止に関する施策が注目されている。同ソリューションでは、既存顧客の乗り換え抑止を目的に、CRMをはじめとした各企業のユーザーデータと、プライベートDMP「Logicad DMP」が連携し、WEB広告における配信結果をもとに、実際の抑止プログラムまでをトータルでサポートする。
なお、企業(広告主)への企画提案、改善施策などのコンサルティングを、デジタルマーケティング領域に実績のある伊藤忠インタラクティブが担当し、DSPによるWEB広告配信での運用実績から、配信結果による行動分析をソネット・メディア・ネットワークスが行う。
<主な施策例>
・乗り換え抑止を目的としたコンテンツの作成・運用
・キャンペーンの実施、クーポンの配布
・DSP『Logicad』による会員ページへの誘導を目的としたWEB広告の配信
施策の流れ
(1)CRMをはじめとした各企業のユーザーデータ
各企業のCRMなどからの顧客データを抽出、ID化を行い、「Logicad DMP」との連携(紐づけ)により、顧客の分析準備を行う。
(2)プライベートDMP「Logicad DMP」と連携しWEB広告を配信後、分析・分類
ID化したユーザーデータと「Logicad DMP」を連携(紐づけ)し、配信に向けた設計を行う。その後DSP(*2)『Logicad』をもとに配信されたWEB広告の結果から、運用型広告の知見を活かした分析を行い、ユーザーが乗り換え(退会)をする可能性の度合いを分類する。
(3)分析、分類後の施策提案と、個別の抑止プログラムを実施
分析結果のレポートをもとに、各企業のサービス内容や目的に沿った乗り換え抑止施策の提案を行う。内容は、伊藤忠グループの総合力をマーケティング領域に結集し、グループネットワークをアレンジしたさまざまな乗り換え抑止に関する様々な施策を展開。
*1 DSP(Demand Side Platform):広告主の広告配信効果を最適化するためのプラットフォーム
*2 DMP(Data Management Platform):大規模な広告データを一括管理するためのプラットフォーム
*3 Logicad:大規模な配信ログ、オーディエンスデータを高速かつ安定的に処理することが可能なシステムインフラを備え、独自のアルゴリズムを用い、RTBにも対応した同社開発の広告配信最適化プラットフォーム。
【関連リンク】
・ソネット・メディア・ネットワークス(So-net Media Networks)
・伊藤忠インタラクティブ(ITOCHU INTERACTIVE)
・Logicad(ロジカド)
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