Ambiqは、デバイス上で超低消費電力なAI処理を行う「Apollo330 Plus」システムオンチップ(SoC)シリーズを発表した。
「Apollo330 Plus」は、Ambiq独自のSPOT(サブスレッショルド電力最適化テクノロジー)プラットフォーム上に構築されている。
これにより、前世代のCortex-Mプロセッサをベースにした同様のソリューションと比較して、16倍の高速性能と最大30倍のAIエネルギー効率を実現している。
また、「Apollo330 Plus」のアーキテクチャは、Arm Heliumテクノロジーを搭載した「Arm Cortex-M55」プロセッサをAIアクセラレーションに活用しており、1サイクルあたり最大8MACを処理する。
加えて、超低消費電力デジタルマイクPDMにより常時接続音声できるほか、Bluetooth Low Energy、Matter、Threadなどの複数のパッケージおよび接続オプションが用意されている。
その他にも、2MBのオンチップシステムRAM、2MBの組込み不揮発性メモリ、ワイドバス上の大容量32kB Iキャッシュと32kB Dキャッシュ、マルチプロトコル無線が含まれている。
なお、「Apollo330 Plus」シリーズには、「Apollo330 Plus」「Apollo330B Plus」「Apollo330M Plus」のバリエーションがあり、それぞれヘルスケア、スマートホームやスマートビル、産業用エッジアプリケーションなどにペリフェラルと接続オプションを提供し、エッジでの常時接続とリアルタイムAIを推進する。
AmbiqのCEOである江坂文秀氏は、「今日のスマートデバイスは電力を大量に消費するクラウドコンピューティングに大きく依存しているが、Apollo330 Plusシリーズは真のエッジAI処理を可能にすることで、まったく新しい機会を生み出す。」と述べている。
また、ArmのIoTラインオブビジネス・セグメントマーケティング部門バイスプレジデントのローレンス・ブライアント氏は、「産業用やスマートホームを含む市場全体で、新しく魅力的なエッジAIアプリケーションが増加しており、エッジで直接超低消費電力のAI処理を可能にすることは変革を起こすだろう。」とコメントしている。
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