昨今、巡視や点検業務においてスマホやセンサなどでの現場データの自動取得が進んでいるが、適切な管理や分析が課題となっている。
例えば、プラントにおける従来の点検業務では、巡視対象の決定、現場での撮影、データの整理、結果の分析、そして二次点検箇所の特定と依頼などの後続業務が一般的だ。
このような業務では、対象となる場所や設備、施設の名称を基点として各データを紐付け、現場評価を反映した帳票として管理されていることが多くある。
また、取得データは主に時系列順で整理されるケースが多いため、「いつ」「どこで」取得されたものかを人の手で特定し、あらかじめ設定した対象設備や場所に再度紐付けるという作業が必要であった。
こうした中、株式会社センシンロボティクスは、同社が提供するAIアプリケーション開発プラットフォーム「SENSYN CORE」内のデータ管理機能である「SENSYN CORE Datastore」に、撮影データを設備ごとに自動で紐づける「自動仕分け機能」を新たに追加し、アップデート版の提供を開始した。
センシンロボティクスではこれまでも、「SENSYN CORE」を活用したデータの自動仕分け技術を提供してきたが、今回のアップデートでは、撮影位置、方位の情報が記載された画像のメタデータを活用することで、より汎用的な「自動仕分け機能」へと機能を強化した。
これにより、デバイスから取得した画像を、設備やフォルダごとに自動分類・データ格納が可能となった。
また、標準対応しているDJI製の産業用ドローン、Skydio製のドローンなどに加えて、「DJI Dock」「Skydio Dock」などのDock型のドローンとの連携にも対応する。
さらに、AI解析や3Dモデル作成機能を標準搭載しているため、取得データの活用に加え、画像ごとに自動でAI処理を実行し、異常検知までを業務プロセスに組み込むことが可能だ。

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