株式会社NTTデータは、NVIDIAアクセラレーテッドコンピューティングを活用した大規模機械学習向け基盤提供サービスの提供を、2025年10月より開始すると発表した。
同サービスは、NVIDIA Blackwellアーキテクチャを採用し、「NVIDIA DGX B200システム」をクラスタ構成することで、高い計算量を実現するGPUリソースを提供する。
さらに、「NVIDIA DGX B200システム」をベースとして、クラスター構成を組んだ「NVIDIA DGX SuperPOD」を構築する。(トップ画:)
「NVIDIA DGX SuperPOD」は、大規模な言語モデルの構築、サプライチェーンの最適化、大量のデータからのインテリジェンスの抽出などを実行する。
「NVIDIA DGX B200システム」で構築された「NVIDIA DGX SuperPOD」を活用することで、従来のモデルと比較してトレーニング性能で3倍、推論性能で15倍の向上を実現することができるのだという。
なお、顧客専用のプライベートクラウド上で提供する予定で、セキュリティ性やカスタマイズ性が高いのが特徴だ。
サービス提供を予定しているデータセンターのセキュリティー水準は、警備員による24時間365日の有人監視および、入退室をICカードと生体情報による多要素認証による管理を標準とし、顧客要件に合わせた専用ケージ区画での提供を可能にする。
また、高性能なAIワークロードには高い電力密度が求められるが、同サービスは顧客の要望に応じてグリーン電力を活用することができる。
今後、NTTデータは自社データセンターの活用やクラウドオファリング強化を図り、プライベート環境でのAI需要に応えるサービスのさらなる展開に取り組むとしている。
なお、NTTデータは2024年10月より生成AI活用コンセプト「SmartAgent」を実現するための技術開発およびサービス提供を開始しており、今回のサービスは、この「SmartAgent」の実現に向けたインフラ領域強化の一環としても取り組まれるものだ。

また、NTTグループの光を中心としたIOWN技術を活用し、地方へ分散化されたデータセンター間において、大容量なデータを高速・低レイテンシー、かつデータ秘匿性を担保した通信の実現を検討しているとのことだ。

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