NECプラットフォームズ株式会社は、上下水道施設をはじめ、工場や商業施設などの設備の稼働状況や故障状況を監視・通報する遠隔監視制御システムの新たな機種「コルソス CSD12」を、2025年7月より販売を開始する。
「コルソス」は、1972年の発売が開始され、特に下水道施設における自動通報装置や設備監視システム装置として導入されている。
今回発表された新機種では、これまでのコルソスのコンセプトを踏襲し、各種通信インフラを用いて設備の稼働状況や水位・流量などの計測情報を監視・通報する機能と、設備を制御する機能をワンパッケージ化した。
相関監視機能では、同システムで監視する異なる複数の項目について、蓄積したデータから相関関係を示す散布図を自動で生成・表示する。そして、ユーザ側で設定した正常範囲を外れた相関関係を検知した場合に通報する。

また、1秒毎のデータ記録(アナログ入力のみ)の記録期間が10分から120分へ、1分毎のデータ記録期間が10日から45日へ拡大している。
加えて、雨量・水位監視の用途向けに、日報作成機能において従来の1時間毎のデータ表示に加え、新たに10分毎のデータ表示も可能になった。
その他、汎用PCやタブレットなどのWebブラウザから対象設備の稼働状態を確認・制御できるWebサーバ機能が強化され、管理者がカスタマイズ可能なダッシュボードの提供や、モバイル端末用のブラウザ表示機能などが追加された。
運用形態としては、緊急連絡に最適な音声通報や、発生時刻・現場名などを情報として記録できるEメール通報、FAX通報などの通報手段に対応している。
また、一般電話回線やLAN・LTEなど、主要な通信インフラに対応しているほか、運用形態や施設の規模に合わせて、スタンドアロン監視、簡易集中監視、クラウド監視、オンプレミス監視の4つの運用スタイルを選択することが可能だ。
なお、これらの機能は、「コルソス」を導入・活用するユーザからの要望をもとに開発されたとのことだ。
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