Qlikは本日、フルマネージド型のApache Icebergソリューション「Qlik Open Lakehouse」の提供開始を発表した。
「Qlik Open Lakehouse」は、データレイクの柔軟性とデータウェアハウスの管理機能を組み合わせたデータレイクハウス基盤だ。オープンなテーブルフォーマットであるApache Icebergを基盤としたフルマネージド型のレイクハウスアーキテクチャを採用している。
なお、「Qlik Open Lakehouse」は、同社が提供する、リアルタイムのクラウドデータ統合ソリューション「Qlik Talend Cloud」に対応している。
これにより、IoTプラットフォームやクラウドアプリケーション、SaaS、SAP、メインフレームなど、数百の多様なソースから毎秒数百万件のレコードを、Apache Icebergテーブルに直接、低遅延かつ高スループットで取り込むことができる。
また、Qlik独自の常時稼働型「Adaptive Iceberg Optimizer」が、データの圧縮、クラスタリング(関連データのグループ化)、プルーニング(不要データの枝刈り)といった最適化処理を自動的に実行する。チューニングは一切不要とのことだ。
さらに、Apache Iceberg対応のSnowflake、Amazon Athena、Apache Spark、Trino、SageMakerといった分析エンジンや機械学習プラットフォームとの相互運用性を標準で実現している。既存の分析環境やツールを変更・再処理することなく、Icebergテーブルのデータにアクセス可能だ。
QlikのCEOであるマイク・カポネ氏は、「パフォーマンスとコストのトレードオフは、もはや現代のデータアーキテクチャにおいて許容されるべきではない。Qlik Open Lakehouseを活用することで、企業はリアルタイムでの拡張性、データに対する完全なコントロール、そして自社に最適なツールを自由に選択できる柔軟性を手に入れることができる」と述べている。
現在、「Qlik Open Lakehouse」はプライベートプレビューとして提供中で、2025年7月に一般提供を開始する予定だ。
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