株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は、センシングデータを活用することで、企業の業務の改善および品質向上を支援する「IIJセンシングデータマネジメントサービス」の提供を、2025年7月23日より開始した。
従来IIJは、データ化にあたり、企業ごとに要件をヒアリングしながら環境を個別構築していたが、それらのナレッジをもとに、今回のサービスでは、センシングデータ活用に必要な機能をサービスとして提供する形だ。
具体的には、センシングデータを業務利用するためのクラウド型のWebアプリケーションと、センシングデータを取得するための機器に加え、ゲートウェイ機器からクラウド間の通信手段としてのLTE回線の3つで構成されている。
なお、センサやゲートウェイ機器はあらかじめ必要な設定が行われており、利用者はセンサ機器の取り付け設置とWebコンソールでの操作によりセンシングデータの取得が可能だ。
WebアプリケーションのWebコンソールでは、センサから取得されたデータの閲覧、しきい値や電池残量に応じたアラート発報設定、取得データのレポート出力、センシングデータの閲覧権限設定など、顧客がセンシングデータを業務利用するために必要な各種機能を提供する。
このサービスを活用することで、従来のアナログ式計測器やロガーの目視確認、計測値の紙台帳への手入力から、自動測定・クラウドへのデータ保管に移行を進め、管理業務の効率化およびセンシングデータを使った業務改善や品質向上を実現する。
なお、業種・業務ごとのセンシングデータの活用シーンに合わせた機能提供とサービス対応センサをラインアップしており、センサ機器のラインアップは随時追加予定だ。
現時点では、特に食品産業、物流業、小売業の食品・医薬品の温度管理用途と、建設業の環境測定による安全管理用途のセンサ機器を重点においているとのことだ。

また、同サービスは、販売代理店がリブランドして再販・提供することも可能で、販売代理店がエンドユーザに展開できるように、Webコンソールは閲覧ユーザ用と管理用の2階層構成になっている。

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