「モノのインターネット(IoT)」向けワイヤレス・マイクロコントローラ・コネクティビティ・ソリューションのリーディング・プロバイダであるフリース ケール・セミコンダクタは、Thread対応IEEE® 802.15.4とBluetooth Smart/BLEの両コネクティビティを実行しつつアプリケーションも実装可能な、マルチモード無線マイクロコントローラ「Kinetis(キネティス)KW41Z」を発表した。
「Kinetis KW41Z」マイクロコントローラは、独自のプラットフォームにより、シングルチップでアプリケーションとコネクティビティをサポートする包括的なソ リューションを実現する。
KW41Zは、フリースケールの「Kinetis KW40Z」ワイヤレス・マイクロコントローラ・ファミリを強化したもので、最大で512KBのFlash、128KBのRAMにメモリが拡張されており、複数のネットワーク・スタックを単一のデバイス上で実行できるため、真のマルチプロトコル設計が可能になる。
また、最新のBluetooth v4.2仕様をサポートし、オンチップ・バランにより優れたRF性能を発揮する。
カバレッジの拡大、耐干渉性の向上、消費電力の削減、回路設計の軽減、 RFフロントエンド・コンポーネントの削減が可能になる。
「Kinetis KW41Z」マイクロコントローラは、単一のソリューションで多様な用途に対応できるため、サーモスタットやホーム・セキュリティ・システム、ドア・ロッ クなど、一般的な幅広い住宅設備を最先端のIoTシステムに変容させることができる。
KW41Zマイクロコントローラにより、アプリケーションの実行や Threadコネクティビティの追加が可能になり、さらに、スマートフォンやタブレットからBLE経由で各種システムを制御できるようになる。
また、 BLEを利用して端末をネットワークにセキュアに接続することができる(サイドバンド・コミッショニング)。
Kinetis Wシリーズ・マイクロコントローラとThreadを利用した設計に向けてフリースケールは、来月開催されるARM TechCon 2015において、BLE制御ロボットやBLE心拍計など、ワイヤレスIoTアプリケーションの実演を行う予定。この実演で使用する機器では、 「Kinetis KW40Z」マイクロコントローラをベースとしている。
KW40Zは、ARM® Cortex®-M0+コアに2.4GHzマルチプロトコル無線回路を統合しており、シングルチップでBLEと802.15.4の両ワイヤレス・プロトコ ルをサポートする。
KW40Zマイクロコントローラは、BLE 4.1に準拠しており、優れた低消費電力性能を備え、標準的なコイン電池で数年間の継続動作を実現する。
また、フリースケールは、「Kinetis KW24」ワイヤレス・マイクロコントローラをベースとするIoTセンサ・エッジ・ノード・リファレンス・プラットフォームの実演も行う。
KW24 は、ARM Cortex-M4コアにIEEE 802.15.4無線回路を統合しており、Thread、ZigBee PRO、ZigBee RF4CE、IPv6/6LoWPANといったプロトコルを実行することができる。
リファレンス・デザインをはじめとする各種デモ用の開発リソースについては、Webサイトを参照。
Kinetis KW41Zは、2016年第2四半期に特定顧客向けのサンプル出荷を開始する予定。
量産出荷は、2016年第3四半期に開始する予定だ。
【関連リンク】
・フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社
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