安川情報システム株式会社は、同社が提供するクラウドサービス「MMCloud」に容易に接続できる機器を認定する「MMCloud Ready」プログラムを2017年8月1日から開始する。現場でデータ収集を行う機器からの「MMCloud」への接続を簡易化し、クラウド連携という価値を付与することで、IoT市場への参入を検討する機器ベンダーを後押しするという。また、同社はIoT市場の中でエコシステムを強化すると発表した。
「MMCloud Ready」認定によって機器ベンダーは下記のことが可能になるという。
- クラウドサービス連携機器としての提案が可能
IoTクラウドサービスに簡単に接続でき、手軽にIoTシステムの実現ができる機器として、提案が可能になる。 - 海外対応が可能
グローバルなIoT活用に対応した同社IoTソリューションとの連携により、海外展開希望の顧客への提案も可能。 - 今後のIoT価値拡大
IoTデータの更なる活用を促進している同社IoTソリューションと連携することで、今後同社が展開する様々なサービスとの連携が可能になる。それにより、自社開発を伴わずに、製品価値を高めることができる。
「MMCloud Ready」認定取得のためには、「MMCloud」との通信ができるよう、同社が定める接続手段のうち、1つ以上に対応する必要がある。そのために、機器に組み込むドライバー等の開発が発生する。
同社が提供する「MMCloud」はIoTで必要となる機能を標準搭載したIoTプラットフォーム。「MMCloud」に接続するだけで、機器の稼働監視や稼働状況分析、移動体監視、アラーム通知などの機能をクラウドから使用することができる。イニシャルコストを抑えることが可能な、スモールスタートに適したサービスとして、効果を見ながら段階的にシステムを展開できるという。
なお、同プログラムスタートにあたり、3メーカの製品を「MMCloud Ready」製品として認定した。
メーカ名 | 製品名 | 製品概要 |
---|---|---|
センチュリーシステムズ株式会社 | FutureNet MA-E300シリーズ | 小型のLinuxアプライアンスサーバ 各種通信モジュール内蔵が可能なエッジコンピュータとして、センサネットワークの構築と携帯網への接続を1台で行える。 |
株式会社デジタル | GP4000シリーズ SP5000シリーズ マルチ・データボックス Pro-face IoT Gateway |
プログラマグル表示機/データ収集機器 各社制御機器との高い接続性、豊富なラインナップを有しているため、顧客の要望にフレキシブルに対応。 |
株式会社 日立産機システム | CPMonitor | 複数入出力端末装置 豊富なインタフェースを一台に集約しており、多様なセンサからのデータ取得を容易に実現。 |
【関連リンク】
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