株式会社東陽テクニカとDEKRA Testing and Certification, S.A.U.(以下 DEKRA)が共同で運営する「東陽テクニカ/DEKRA 日本ラボ」は、「LoRaWAN AS923向け認証試験サービス」を開始した。
同ラボはLoRa Allianceから認定された公式認証試験ラボだ。今回、新たにリリースされた最新仕様、日本を含むアジア10カ国が対象となる「LoRaWAN V1.0.2 forAS923MHz ISM Band(以下、AS923)」公式認証試験サービスを提供できるラボとして、本年8月14日に追加認定された。これに伴い、「LoRaWAN AS923向け認証試験サービス」を8月31日より開始した。
LoRaWANを採用したデバイスの実証実験は日本各地で実施されており、注目度の高いテクノロジーだ。LoRa Allianceが認定したラボで認証を取得することによりLoRaWANロゴマークの使用が可能となり、製品や広告に表示することで、品質が保証されたデバイスであることをユーザーへアピールできるようになる。また、LoRa Allianceの公式Webサイト内に認証済み製品として掲示される。
LoRa Allianceからは、これまでヨーロッパや北米地域および韓国向け認証プログラムがリリースされていたが、8月に日本を含むアジア10カ国を対象としたAS923認証プログラムがリリースされた。これにより、日本およびアジア地域でのLoRaWANの普及がさらに進むことが予想される。
「LoRaWAN AS923 向け認証試験サービス」では、LoRaWAN認証を受けたい被試験デバイス(DUT)と認定Gateway、そして、DEKRAが独自開発したLoRaWAN専用試験ツール「TACS4 LPWAN Tool」を使用
し、規定された試験プログラムを実施する。
東陽テクニカはヨーロッパや韓国向けの認証試験の実績があり、AS923認証プログラムはヨーロッパ向け認証プログラムをベースに、日本を含むアジア10カ国向けに周波数などを変更したものだ。
【関連リンク】
・東陽テクニカ(TOYO)
・DEKRA
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。