東洋計器とKDDI、セルラーLPWA対応ガスメーター用送信機「IoT-R」を開発

東洋計器株式会社とKDDI株式会社は、IoT向け通信技術であるセルラーLPWA(LTE-M)活用の共同推進について合意した。

今後、サービス提供の基盤となるLPガス事業者向けの新たなプラットフォームの構築や、ガススマートメーターなどの機器開発について共同で推進し、新規サービスの開発を進めていくとしている。

東洋計器は、ガス・水道業界向けの集中監視システム「りんどうシステム」を1987年に開始し、海外での受注実績など豊富なデータとノウハウを保有しており、KDDIは、15年以上にわたるIoT/M2Mの提供実績を有し、IoT向け通信サービスやクラウドサービス、データ分析サービスを提供している。

両社は、それぞれのアセットを活用することで、LPガス事業者の業務効率化や利便性向上、LPガス契約者へ付加価値サービスを提供する新たなプラットフォームをクラウド上に構築する狙いがある。

加えて、LPガスメーター用送信機「IoT-R」(IoT型りんどう) を開発。低消費電力・広範囲無線通信を特長とするセルラーLPWA(LTE-M)に対応することで、低消費電力を実現し、電池で約10年間の双方向通信が可能となる。また、従来電波が届きにくいと言われていた場所からも検針データを自動送信することが可能となる見込みだ。

東洋計器は、新プラットフォームと「IoT-R」によって以下のサービスを展開し、LPガス事業者とLPガス契約者の利便性向上を目指すとしている。

  1. LPガス契約者がよりお得にご利用できる新ガス料金メニューの提案
  2. 料金滞納を防ぐプリペイドサービスの推進
  3. データ分析・AI活用によるガスシリンダ配送の効率化
  4. スマートフォンアプリによるエネルギーの見える化
  5. 利用状況監視による高齢者の見守りサービス
  6. WEB利用明細・電子決済の標準化

また、東洋計器は、全国の水道やガスメーターなどの検針情報や緊急通報を受信する「マルチセンター」を「IoT-R」対応したシステムに改修するという。

KDDIは、同プラットフォームのガス・水道分野への応用だけでなく、その他の社会インフラを含めた共通プラットフォームとして様々な分野の事業者へ提供することも検討していくということだ。

【関連リンク】
東洋計器(TOYO KEIKI)
ケイディーディーアイ(KDDI)

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