ビジネス環境や市場の変動により、将来の予測が難しくなっている現状において、ファクトとなるデータを企業経営に活用することは必要不可欠である。
一方、経営層による意思決定の過程で、データの質と粒度が相違することでデータソースの品質が担保されず、データ整備に時間とコストを要し横断的な経営判断を妨げる弊害も生まれている。特にグループ会社やカンパニー制で多角経営に取り組む企業では、データが分断される要因となる様々な課題が顕在している。
ウイングアーク1st株式会社は、Excelデータを始めとする多様なデータを集約・蓄積するデータパイプラインを構築することで、全社横断でデータプレパレーションを統合することができるデータ分析基盤サービス「Dataring」の提供を開始した。併せて、企業のデータプレパレーションの課題解決を支援するデータプレパレーションサービスの提供も開始した。
Dataringは、Excelデータを始めとする業務システムでは集約しきれないデータを収集し、変換して加工することにより、ダッシュボードやグラフなどで用途に合わせて閲覧でき、データの可視化までを提供する。以下の3つで構成されている。
- Dataringプレパレーション
- Dataringデータベース
- Dataringビジュアライゼーション
従来の業務システムでは取得が難しいとされる、鮮度が高く粒度の細かい中間データを、業務オペレーションを変えることなくダイレクトに収集できるフレームワークを提供する。
Dataringプレパレーションで収集した多種多様な業務データを分析に適した形で蓄積するデータベースである。今後、MLOps機能を活かし、Dataring内に蓄積されたデータに対して、機械学習による予測や自動分類の実現を進めていく予定だ。
Dataringデータベースで蓄積されたデータを可視化・分析・共有するBIツールである。業務に応じたテンプレートも備わっている。
他方、Dataringと併せて提供するデータプレパレーションサービスでは、データに関する業務課題の整理、加工・変換等のデータ管理や運用のルール化、データパイプラインの構築から分析・可視化までを支援する。
なお、Dataringの価格は、最小構成となるデータプレパレーション・データベース・ダッシュボードで31万円(月額/税別)~である。
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