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パナソニック・トレンドマイクロ他、自動車の次世代コックピットシステム向け仮想化セキュリティソリューションを実証

次世代コックピットシステムでは、スピードメータやカーナビゲーションをはじめとしたインフォテインメントシステムなど、複数のECU(Electronic Control Unit)に搭載されている機能が、仮想化プラットフォーム(1つのコンピュータやECU上で複数のオペレーティングシステムを実行するハイパーバイザなどのソフトウェア技術)により、一つのECUに集約する流れが進んでいる。

さらに、車両外部と通信するサードパーティ製アプリケーションの導入、ドライバへの警告や運転の制御を支援する運転支援機能の集約なども検討されている。

一方で、次世代コックピットシステムの脆弱性を悪用したサイバー攻撃や、Wi-FiやBluetoothなどの通信機能を経由した不正アクセスを受けた場合、それらが起点となり、運転支援機能などに影響を及ぼす懸念がある。

そうした中、パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社、トレンドマイクロ株式会社、VicOne Inc.は、車のインフォテインメントシステムを中心とした、次世代コックピットシステムへのサイバー攻撃に対抗する仮想化セキュリティソリューションの有効性を実証した。

今回の実証では、次世代コックピットシステムの仮想化プラットフォームへ、パナソニック オートモーティブの「VERZEUSE for Virtualization Extensions」と、トレンドマイクロおよびトレンドマイクロの子会社VicOneの「xCarbon」を実装した仮想化セキュリティソリューションにより、仮想化プラットフォーム上の通信データを監視し、サイバー攻撃による不正な通信を検知、防御できることを確認した。

パナソニック オートモーティブの「VERZEUSE for Virtualization Extension」では、アプリケーションが仮想デバイスを利用する際の通信データを取り出す拡張インターフェースを提供する。

トレンドマイクロおよびVicOneの「xCarbon」は、車両に対するサイバー攻撃を検知・防御する車両向け組込型セキュリティだ。

「xCarbon」が、「VERZEUSE for Virtualization Extensions」の拡張インターフェースと連携することで、仮想化プラットフォーム内の通信データを監視し、脆弱性を悪用した攻撃や通信異常等から次世代コックピットシステムを保護する。

今後、パナソニック オートモーティブ、トレンドマイクロ、VicOneは、実証で得られた知見をもとに技術要件の検討を進め、仮想化セキュリティソリューションを搭載した次世代コックピットシステムの実用化を目指すとしている。

なお、2023年1月25日から27日まで東京ビックサイトで開催される第15回オートモーティブワールドにて、今回の実証内容を紹介するという。

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