人流データの活用シーンは、小売業界の「出退店計画」「需要予測」や自治体の「交通量調査」などが挙げられる。特に小売業界の出店計画において、新たな出店候補となる土地や物件を評価する際、その土地や物件の「目の前にある道路」の通行量や、その属性(年齢・性別)が需要予測に必要となっている。
しかし、人流データは地域エリアのメッシュ単位が主流であり、道路単位の通行量を把握することはできず、出店候補地の正確な人流が不明であること、またデータベースによる流通であることが多く、その利用にはデータ配信の仕組み構築が必要となり、開発コストが高くなどの課題があった。
ジオテクノロジーズ株式会社は、道路単位で「車の通行量」を取得できるクラウドサービス「道路通行量クラウド」の提供を開始した。
同サービスは、ジオテクノロジーズが独自に蓄積している1日10億件以上の人流データを基に通行量を推計するもので、クラウドから通行量を取得できるAPIサービスである。道路ネットワークデータへ人流データをマッチングさせ、統計処理することで、出店候補地の隣接道路や、特定の交差点に接続する道路など道路単位で人流が把握できる。
また、道路単位の正確な自動車通行量及び人流データ属性(年齢、性別)により、売上予測、需要予測精度が向上し、正確な出退店計画の立案や小売店舗オペレーション(人員配置、資材調達)の効率化につながる。
さらに、ジオテクノロジーズの用意したAPIで人流を取得することで、低コストでマッシュアップ可能だ。クラウドサービスの人流データはジオテクノロジーズが定期更新するため、企業側はデータ更新コストをかけることなく、過去データから最新データまでいつでも利用できる。
なお、同サービスは、法人向け地図クラウドサービス「MapFanAPI」の新機能として提供される。
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