WalkMe株式会社は、日本電気株式会社(以下、NEC)が、DXの取り組みの一環として、社内の購買・調達システムおよび顧客管理システムの活用促進を目的に、デジタル定着化ソリューション「WalkMe」を導入したことを発表した。
「WalkMe」は、WebシステムのUX改善を行う、クラウドベースのデジタル・アダプション・プラットフォームだ。これにより、組織は業務アプリケーションの活⽤状況を分析・改善・運⽤することができる。
今回NECは、社内DXを推進するための業務システム改善において、操作の難易度が高く、活用が想定どおりに進んでいなかった購買・調達システムの「SAP Ariba」と、顧客管理システムの「Salesforce」に対して、正しい操作のナビゲーションやガイダンス、オートメーションを可能にする「WalkMe」を適用した。
具体的には、マニュアルなしでも操作を迷わないよう、入力の指示や注意事項を画面上でガイドする機能や、指定された箇所以外は操作できないようにする誤操作の防止機能を実装した。
また、操作の一部を「WalkMe」が自動で補助する仕組みも実現している。
従来は「SAP Ariba」と「Salesforce」における申請全体の約10%で利用者からの問い合わせが発生していたが、「WalkMe」の導入後は、問い合わせ件数が75%減少したのだという。
また、これまでは、「必要な項目がチェックされていない」「添付ファイルがない」などのミスにより、申請全体の20%以上が差し戻しとなっていたが、一部の申請業務では差し戻し件数が約70%減少した。
NECは引き続き、約1,000ある社内システムの利用状況の分析を進め、その中でも操作性上の課題を解消することで、より効果が期待できる部分への「WalkMe」の適用を検討していくとしている。
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