株式会社日立製作所(以下、日立)は、企業内のユースケースやソリューション、プロダクトやシステムアーキテクチャなどのアセットを組織横断で利用可能とし、システム内製化やDXを伴走型でサポートする「アセット活用開発支援ソリューション」を、本日より提供開始する。
「アセット活用開発支援ソリューション」は、日立がグループ全体でのアセットを蓄積している「Lumada Solution Hub」のアセット活用の知見を活用し、ニーズに合わせて必要な仕組みや開発環境をカスタマイズして提供するものだ。
具体的には、システム全体像の構想策定を支援するコンサルティングから、アセットを蓄積・共有するプロセス設計やプラットフォーム構築、生成AIなどを利用できる開発環境の構築、アセットを活用した開発「アセットベース開発」の支援などを行う。

アセット活用に向けた構想策定コンサルティングでは、日立のコンサルタントがワークショップを通じてヒアリングしながら、アセットを蓄積・活用する仕組みの立ち上げから定着までのロードマップを策定するほか、システム全体像や、ペルソナ定義・利用パターンの整理、導入効果、体制など、アセット活用に必要なシステム構想のグランドデザインを支援する。
そして、「Lumada Solution Hub」の仕組みをもとに、企業内のアセットを蓄積・共有するための環境設計・構築を支援する。
具体的には、日立の知見を集約した各種ガイドラインをベースに、アセットの登録状況や品質の管理、組織横断で登録を推進するための手順、登録後の共有方法など、各組織に合うプロセスづくりを支援する。
また、共有ポータルやリポジトリ(アセットを一元管理するためのデータベースの一種)、コミュニティの設置といった、アセットの共有を促すためのプラットフォームの設計・構築、運用支援も行う。
システム内製化に関しては、「Lumada Solution Hub」における開発プロセスや環境を汎用化し、顧客に合わせた開発標準プロセスの設計や、活用するアセットの選定、開発環境の構築、およびアセットベース開発の定着を伴走型で支援する。
例えば、生成AIを活用した仕様書の作成支援やコーディング支援の機能追加などの要望に対して、日立の「Generative AIセンター」の知見の提供や、アプリケーション開発に自動化を取り入れた手法である「CI/CD」の活用、OSS脆弱性検知の機能を開発環境に適用するなどが挙げられている。
さらに、システムのモダナイゼーション(最新化)を進める製品サービス・ツールを、「アセット活用開発支援ソリューション」と合わせて活用する。
具体的には、リライトツールやローコードツール、モダナイゼーション開発における手順、マイクロサービスに関連する製品サービスなど、レガシーシステムのモダナイゼーションを支援するツールや製品群を、組み合わせて提供する。
他にも、人財育成支援として、「DevSecOps」や「GitHub」、「JFrog」といったシステム開発に必要となる各種技術の導入教育を実施するほか、アジャイル開発コンサルティングサービスでのコーチングなどを実施する。

今後は、日立グループ内のアセット活用をさらに推進していくとともに、「アセット活用開発支援ソリューション」の強化を継続的に行っていくとしている。
また、GlobalLogicと連携し、ニーズに応じてデジタル人財を編成・拡張・入替できるソフトウェア開発ラボを設立する予定だ。
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