IoT-EX、IoTと生成AIを活用し開発プロセスのDX化を加速するサービス「PROTOTYPE-X」を提供開始

独創的な発想を活かすIoTや生成AIなどの新技術は差別化の手段として極めて有効ですが、企業内にノウハウを持った人材がおらず、ノウハウを持った会社と協業するか、信頼できる相手と一緒に試さなければならない。

そこで実行されるのが、PoC(Proof of Concept:概念実証)である。PoCは、新しい技術やアイディアの実現可能性や効果を確認するための検証プロセスで、製品やサービスの簡易版を作成し、目的の効果や効能が得られるか、製品やサービスの実現可能かどうかを実験的に評価・検証する。しかし、PoCのための慣れない膨大な作業に、従業員が疲弊してしまったり、PoCを実施したとしても、実施されない場合があるなどの課題がある。

PoCに成功した企業が次に進むプロセスが、プロトタイピングだ。プロトタイピングとは、製品やサービスの試作品(プロトタイプ)をもとに、様々な検証を重ねながら柔軟に軌道修正することで、より顧客満足度の高い製品やサービスを開発する手法やプロセスである。プロトタイピングでは、必要な機能や非機能の要件(拡張性、信頼性、品質、セキュリティなど)を明確にできるが、プロトタイプ(試作品)の開発には時間とコストがかかるため、完成した頃には顧客や社会のニーズも変化してしまい、不要なものになってしまうリスクがあった。

IoT-EX株式会社は、IoTや生成AI技術を活用した新しい開発方法論を考案し、製品・サービス開発プロセスのDX化を加速する「PROTOTYPE-X」の提供を開始した。

PROTOTYPE-Xは、従来の開発方法論をベースに、IoTや生成AI技術を活用した新しい開発方法論を考案し、製品・サービス開発プロセスをDX化した。

IoT-EX、IoTと生成AIを活用し開発プロセスのDX化を加速するサービス「PROTOTYPE-X」を提供開始
PROTOTYPE-EXによる製品・サービス開発のプロセスのDX化
PROTOTYPE-Xは、まずフロントエンド(ユーザーが見たり操作したりする部分)とバックエンド(ユーザーからは見えないデータベースへのアクセスなどデータ処理を行う部分)に分かれている。バックエンド処理部分を一から開発せず、相互接続基盤をBaaSとして利用することで、システムの開発期間を短縮できる。相互接続基盤はドライバの開発と設定だけで機能を追加・変更できるので、拡張性や変更が容易だ。

フロントエンドは、入力部分(UI/UX)、ロジック部分(アプリドライバ)、出力部分(画面、Google Spread Sheet)に分離した。ユーザーの操作によって画面内容が動的に変化するSPA(Single Page Application)方式、ウェブページのすべての要素(CSS、画像、フォント、フレームなど)を1つのHTMLファイルとして保存するシングルファイルウェブページ(Single-file webpage)方式により、画面専用アプリの配布や保存、修正も容易に可能だ。また、項目名は別ファイル化しているので、自分の好きな項目名や言語に簡単に変更できる。

また、デバイス(Things)の仮想化には、実際にはないデバイスを存在するものとして扱う(エミュレーション、シミュレーションのため)、複数のデバイスを一つのデバイスとして扱う(ストレージやVPPなどに使えるデバイスの統合・抽象化に使う)、一つのデバイスを複数のデバイスとして扱う(複合機能を持つデバイスを単機能化した複数のデバイスとして使う)等がある。これにより、実機が届く前の段階から開発に着手が可能になり、機能検証のために費用の高い機器購入を行う必要がなくなる。

さらに、相互接続基盤は、複数のシステムに点在するデータやログを、簡単に収集し、一元管理することができる。そのため、入力条件、最新状態、計算式、処理結果、動作ログなどを出力し、保存することができる。オンライン上の表計算ソフトは、誰に何を見せるのかを管理者が指定でき、データの死蔵問題を回避できる。

そして、フロントエンドを、入力用UI/UX専用Webアプリと、その処理を実行するアプリドライバに分割するため、Webの脆弱性を利用した攻撃(SQLインジェクション等)が行えない。近年、FaaS(ファンクション)の脆弱性が指摘されるようになり、こうした対策が求められている。認証は、APIキー、証明書、トークンを使った多重認証である。また、暗号化に対応した通信プロトコル(https、tcps、mqtts、VPN等)もサポートする。

さらに、セキュアエレメントを利用したデータの暗号化・復号化にも対応可能だ。セキュアエレメントを使用すると、CSVファイル等に出力しても暗号化されたままですので、情報漏洩問題は発生しません。また、特定のデータ項目に署名すると、そのデータ項目(時刻や場所など)の改竄も検出できる。

PROTOTYPE-Xは迅速にテストベッド(※)を構築でき、大学の研究室、大企業の研究所、大企業やベンチャーの商用サービス開発に適する。

IoT-EX、IoTと生成AIを活用し開発プロセスのDX化を加速するサービス「PROTOTYPE-X」を提供開始
東京大学生産技術研究所 馬場研究室との共同研究実績
企業やSI事業者は、PROTOTYPE-Xを利用することで、独創的な発想や技術を市場に投入するまでの時間(Time to Market)とコストの削減につながる。

※ テストベッド:新製品・新サービスの実現可能性、性能、受容性などを繰り返し検証する場。

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