横河電機株式会社は、「OpreX Collaborative Information Server(CI Server)」の最新バージョンをリリースすることを発表した。
「OpreX Collaborative Information Server」は、さまざまな工場設備やシステムからの大量のデータを統合し、企業全体の生産活動を最適に管理できるようにし、どこからでもリモートで操作を監視および管理し、意思決定を行うために必要な環境を提供するソリューションだ。
今回発表された最新のバージョンでは、アプリケーションの組み立てを合理化し、外部接続性を向上させる機能強化が行われた。
具体的には、CIゲートウェイコンポーネントが追加された。これにより、以前のバージョンと比較して、よりシンプルかつ柔軟な実装が可能になり、「OpreX Collaborative Information Server」を専用ゲートウェイとして導入しやすくなった。
また、「RESTful API」経由で「OpreX Collaborative Information Server」のデータにアクセスできるようになった。なお、「RESTful API」は、標準的なWebアプリケーションインターフェースだ。
これにより、運用技術(OT)データへのアクセスが容易になり、ITシステムとOTシステムの融合を促進する。
例えば、さまざまなシステムのデータを集約して表示する、汎用的なWebブラウザベースのKPIダッシュボードを構築できるようになった。
さらに、IEC61850通信ドライバが強化された。IEC61850は、再生可能エネルギー業界で不可欠な通信ネットワークおよびシステムの国際プロトコルだ。
この規格のサポートが強化されたことで、これまで自動的に実行されていた特定の操作の代わりに、より安全な対話型操作を選択できるようになった。
また、より柔軟な運用のために、デバイスレポートデータを「OpreX Collaborative Information Server」データとして活用できるようになった。
主なターゲット市場は、石油・ガス、石油化学製品、化学薬品、再生可能エネルギー、電力、パルプ・紙、医薬品、食品、鉱業、鉄鋼、水道、廃水処理が挙げられている。
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