日本のインフラの多くは高度経済成長期に整備されたものであり、50年以上経過した今、橋梁・トンネル・上下水道など、構造物の老朽化が一斉に進行している。その一方で、インフラ点検を担う技術者の高齢化と減少が進み、点検の担い手が年々減少しているのが現状だ。
こうした中、株式会社オプティムは、インフラ点検向けの近接目視点検支援サービス「Civil ReSnap(リスナップ)」の提供を開始した。
「Civil ReSnap」は、近接目視点検における点検調書作成・点検作業を効率化するDXサービスだ。
スマホで、過去の点検調書にある同じ位置の同じ写真を表示しながら撮影し、点検結果をスマホに記録することができる。

スマホで撮った写真と記録した点検結果は連携しているため、システム上で写真帳を作成することが可能だ。
また、出力される写真帳のフォーマットはカスタマイズでき、各国や地方自治体のフォーマットに対応する。

作業者は、前回の点検調書の画像をスマホ上で見比べながら目視点検を行い、現場で記録した内容をそのまま点検調書として整理・出力することができる。
また、その前回の点検調書は、紙やPDF形式からAIで解析してデジタルデータとして登録することが可能で、整理された状態で点検の現場作業に入ることができる。なお、点検調書のデジタルデータ化をオプティムで代行することも可能だ。
さらに、オプティムの野外作業に慣れた人材を活用して、秋季・冬季のインフラ点検繁忙期に農閑期の作業者を点検現場に派遣し、人手不足の解消や「Civil ReSnap」の導入支援も提供する。
オプティムがとある現場で作業し、独自に削減コストを試算した結果によると、現場業務が25%減、点検調書作成が57%減となり、全体で約40%の削減に寄与したのだという。
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