ブルーイノベーション株式会社は、飛行経路中の放射線の検知・計測および、漏洩位置の特定ができるLiDAR搭載屋内用球体ドローンElios 3用のアタッチメント「ELIOS 3 RADペイロード」の販売を、2023年9月1日より開始する。
ELIOS 3は、スイスのFlyabilityが開発した非GNSS環境下の屋内空間などの飛行が可能な屋内用ドローンELIOSシリーズの最新機種だ。
屋内3Dマッピング用LiDARセンサと飛行空間をリアルタイムに3Dモデル化するSLAMエンジン「FlyAware」を搭載しており、点検対象箇所・施設の多角的かつ高精度なデータ取得と、空間情報の3D化によるドローン周辺環境の把握などが可能だ。
さらに、取得データは専用解析ソフト「Inspector 4.0」を通して3Dレポートとして出力され、施設の破損や異常箇所の位置を3Dマップ上で正確に把握・共有するこができる。
今回発表された「ELIOS 3 RADペイロード」は放射線センサと専用アプリで構成されており、ELIOS 3に標準装備されているペイロードに取り付けることで、リアルタイムかつ遠隔での放射線検知・計測ができる。
飛行経路は3D点群マップで可視化されるため、放射線の漏洩位置と線量を全体および任意ポイント毎に把握できる上、撮影動画や実画像と組み合わせることで、現場の状態をリアルタイムに把握することが可能。
また、放射線に関わる点検や緊急時対応以外には、「E3 RADペイロード」を使用せず、通常の施設点検や3D測量などのデータ収集・作成が可能だ。
今後は、今回の「ELIOS 3 RADペイロード」のリリースにより、原子力施設においても、点検プロセスの効率化やDX化、緊急時点検に即応する点検体制の構築、点検員の安全確保に貢献していくとしている。
また、ELIOS 3に関しては、点検対象施設のフェーズや課題に合わせたアタッチメントのリリースが予定されている。
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