日本化薬株式会社と東京海上日動火災保険株式会社は、兵庫県と公益財団法人新産業創造研究機構が実施する「令和5年度 ドローン社会実装促進実証事業」に参画し、ドローン用安全装置「PARASAFE」の効果検証とドローン保険の構築を目指した取り組みを開始した。
この事業では、ドローンの安全装置と保険を用いて、「リスクマネジメント」の観点からドローンを活用しやすい環境を整えていくことを目的としている。
ドローン用安全装置には、日本化薬が開発した産業用ドローン向け緊急パラシュートシステム「PARASAFE」を活用する。これは、不測の事態でドローンが落下した際に、火工品を作動させることにより、瞬時にパラシュートを射出・展開し、安全にドローンを降下させる装置だ。
ドローン保険は、ドローンの利用に伴う「機体にかかわるリスク」、「第三者への法律上の賠償責任にかかわるリスク」を総合的に補償する保険だ。
「機体にかかわるリスク」を補償する動産総合保険では、機体本体の損壊リスクや盗難リスクなどを補償する。また、施設賠償責任保険では、対人・対物事故に関する「第三者への法律上の賠償責任にかかわるリスク」を補償する。
今回の取り組みでは、事業会社と保険会社の意見を取り入れた安全装置の検証や、それらの検証で取得したデータとこれまでの事業活動のなかで取得したデータを、保険会社と共同で分析し、リスクマネジメントの観点からドローンを活用しやすい環境作りを目指すとしている。
なお、「安全装置の検証」については、「ドローン落下実験」や「CAE技術を用いた落下シミュレーション」を実施する。
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