一般社団法人Japan Innovation Challenge(以下、JIC)は、同社が開発した「自動航行ルート作成ソフトウェア」や「赤外線動画解析ソフトウェア」を、2024年5月15日より、ドローンを使った点検や撮影の目的で使用する個人や団体に対しても無償で提供を開始した。
「自動航行ルート作成ソフトウェア」は、山の対地高度に沿ってドローンを自律飛行するためのサービスで、「赤外線動画解析ソフトウェア」は、ドローンで撮影した赤外線動画から人と思われる熱源を解析するものだ。夜間の山岳遭難捜索助を目的として開発され、これまでは同利用目的に限り無償提供を行っていた。
そして今回、ドローンの安全な運用とドローンの発展へ向け、目的を限定せずに上記ソフトウェアの無償提供を開始した。
JICのソフトウェア
ドローンの自動航行ルート作成ソフトウェア
地図ソフトのQGISをベースにし、メーカ標準のソフトウェアでは作成が困難な地形に追従する飛行ルートを作成することが可能。離発着まで自動で行うこともでき、山間部など高低差のあるエリアや夜間、目視外の飛行において、安全なドローン飛行を可能にする。
利用者は、スタンプ方式で飛行したいエリアをクリックすることで自動飛行ルートが作成される。対地高度が指定でき、地表に沿ったルートが自動生成されるため、障害物にぶつからずに指定エリア内を飛行することが可能だ。
なお、国土地理院の地図データをベースにしており、事前準備不要。ルート作成は約5分で実施する。
赤外線動画解析ソフトウェア
ドローンで撮影した赤外線動画をPCに取り込むことで、熱源を自動で検出・マーキングし、位置情報をPDF出力やGoogleマップに表示することができる。
また、確認したい熱源を切り出すことができ、形状や動きなどから人か動物かなどを、個別にチェックすることがが可能だ。
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