Skydio, Inc.の日本法人Skydio合同会社とCalTa株式会社は、Skydio製ドローンで取得した映像データを活用し、CalTaが開発したデジタルツインソフトウェア「TRANCITY(トランシティ)」上で3D・点群データを最適に生成できるよう、技術連携を開始したことを発表した。
「TRANCITY」は、スマートフォンやデジタルカメラのほか、ドローンで撮影した動画をアップロードすることで、3D・点群データを自動生成し、可視化できるソフトウェアだ。
今回、AIを活用した自律飛行技術を搭載しているSkydio製のドローンを「TRANCITY」に対応させることで、ドローンの位置情報を特定する測位衛星システム「GNSS」の信号が受信できない環境下においても、安定的なドローンを飛行を目指す。なお連携対象は、「Skydio 2+」と「Skydio X10」の機体で取得したデータだ。
また、ドローンで撮影した映像データには、それぞれの機種特有の性質があるため、高精度なデジタルツインを構築するには機種の特性に合わせたデータの処理が必要不可欠となる。
そこで、2つの機能検証を実施し、Skydioの機体で取得できた高品質な映像データから、「TRANCITY」により最適な3D・点群データの生成を可能にした。
一つ目の検証では、「Skydio2+」「SkydioX10」のカメラで撮影された映像データから、カメラレンズのゆがみや画角などをはじめとする映像特性を解析し、両製品のカメラ検証を実施した。
二つ目の検証では、検証1で解析した映像特性を踏まえ、「TRANCITY」の位置座標を算出するSfMアルゴリズムを調整し、Skydio製ドローンで撮影した映像データを最も高品質に3D化・点群処理できるようプログラムを最適化した。
両社は、こうした検証を通じてSkydioに最適化された「TRANCITY」を、2024年7月から提供する予定だ。
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