内田洋行ビジネスITフェア2024

NTT e-Drone Technology、ドローンを用いた瀬田川洗堰放流前巡視の効果検証を実施

株式会社NTT e-Drone Technologyは、琵琶湖南端の瀬田川洗堰で、放流量の増減操作に伴う事故防止のため、広範囲な河川巡視へのドローン活用の効果検証を実施した。

検証では、片道1km超の安定飛行ならびに操作室内からの目視外飛行を実現し、河川巡視業務の効率化に対して十分な効果が確認された。

NTT e-Drone Technology、ドローンを用いた瀬田川洗堰放流前巡視の効果検証を実施
実証の概要図

具体的には、4つの実証を行った。一つ目の実証では、遮蔽物や伝送距離により、2.4GHz帯の通信のみで制御出来なかったエリアに対して、LTEを通じて送信機への映像伝送並びに機体制御が可能なANAFI Aiが到達可能かを確認した。

その結果、遮蔽物や伝送距離により2.4GHz帯の通信のみで制御する機体では到達が難しい範囲(約800m先)を超え、約1km先でも十分に機体制御および映像伝送をANAFI Aiが行えることを確認された。

NTT e-Drone Technology、ドローンを用いた瀬田川洗堰放流前巡視の効果検証を実施
2.4GHz帯の通信のみで制御する機体とANAFI Aiとの到達範囲の比較

また、河川上空からANAFI Aiが捉えた映像を、琵琶湖河川事務所内へリアルタイムで映像配信し、水辺利用者や船舶の有無等を確認した。

その結果、web会議システムを活用した際よりも高品質なリアルタイム配信ができることが確認された。

NTT e-Drone Technology、ドローンを用いた瀬田川洗堰放流前巡視の効果検証を実施
リアルタイム映像

さらに、琵琶湖河川事務所の操作室内からLTEを経由してANAFI Aiの操縦およびリアルタイム映像配信が可能なことが確認されたほか、ANAFI Aiが撮影した映像に対する画像解析により、人・車両・船舶の自動検知が可能であることも確認された。

NTT e-Drone Technology、ドローンを用いた瀬田川洗堰放流前巡視の効果検証を実施
リアルタイム映像配信の様子

今後、NTT東日本グループは、この検証結果を踏まえて、全国の河川事務所ならびにダム管理者等に対して、ANAFI Ai等の機体やリアルタイム映像配信サービス、画像解析システムの紹介を強化していくとしている。

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