株式会社NTTデータは、金融機関向けのデータ利活用基盤「Service Innovation Core」(以下、SIC)を、2024年度より提供開始することを発表した。
「SIC」は、金融機関がグループ全体で顧客情報を一元管理し、他システムとの連携が可能なデータ利活用基盤だ。データ利活用のインフラ機能と、データ利活用の分析・人材育成における伴走支援サービスを組み合わせて提供する。
具体的には、銀行の各種システムに散在する情報をはじめ、グループ会社情報や行政が持つ統計情報等の外部データを含めた情報の一元管理機能を提供する。
法人・個人・職域・関連企業等の属性情報で、顧客を名寄せする統合顧客管理機能により、金融機関グループ内での相互送客や新規顧客開拓を支援する。
また、クラウド・データプラットフォーム「Snowflake」上で利用しやすいデータベースを構築。「Snowflake」と連携しているデータプロバイダと接続できるSnowflakeマーケットプレイスとも連携し、多くの金融機関で利用されている外部データの分析への利用や、自社データとの統合を行うことが可能だ。
さらに、顧客の取引情報等のリアルタイム連携機能を提供する。加えて、2024年度内にAPI機能を提供予定で、一元化された顧客情報へのアクセスが可能だ。なお、金融機関内のシステム間の連携においても、API機能を活用することができる。
オプションサービスでは、AI分析基盤を提供する。大量データに基づく分析ができる「DataRobot」環境を、共同利用型サービスとして提供予定だ。
これにより、事前のデータ収集・集計・加工等準備作業や、分析対象データの追加や継続的なアップデート作業の負荷を軽減する。
他にもデータ利活用の分析・人材育成における伴走支援サービスが提供され、NTTデータの分析・活用サポートチームによるデータ利活用の伴走支援を行う。
日々のデータ活用アドバイスやサポートの他、銀行間の成功体験や活用事例のノウハウ共有、分析結果を活用した新規施策の企画・実施・展開等を提供する。
今後は、2024年5月に株式会社京都銀行が、2025年4月に株式会社西日本シティ銀行がそれぞれ利用を開始するとのことだ。
またNTTデータは、「SIC」の導入を通じてサービス利用行間でコミュニティを形成し、データを秘匿化したうえで、ビッグデータ分析の高度化を目指すとしている。
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