「IoTのモノを企画しようぜ」はナンセンス
高橋: 『OQTA HATO(オクタ クロック)』はIoTですよね。実は、IoTという言葉があんまり好きじゃないんです。ごめんなさい。
よく「IoTが流行ってるから、IoTに参入すべし」と聞きますが、その順番は完全に間違っています。手段として、やりたいことにインターネットが必要だったら使えばいいし、ネットがなくていいなら使わなくていいわけです。
だから、「IoTのモノを企画しようぜ」というのは本当にナンセンスだと思ってみています。
小泉: おっしゃる通りです。全く同じ意見です。
高橋: おもちゃを見ても、IoTである必要はないな、と思うこともあります。一方、いい感じにつながったら面白いだろうな、ということもたくさんあります。
小泉: ポケモンで通信対戦できるようになって、遊び方が変わったみたいな世界もあるので、別に技術が悪いわけではなく使い方の問題ですよね。
高橋: そうです。オンライン対戦で世界の人とマリオカートできるなんて、すごい楽しいじゃないですか。
インターネットのおかげで、カードゲームやボードゲームが追い風になった部分があります。任天堂DSが流行った2006年くらいに、ボードゲームが終わると言われてました。子どもがボードゲームの意味がわからなくなっている、と。大きな要因だったのは、大人も子どもも取り扱い説明書(トリセツ)が読めなくなったということでした。
それが使い方を教えてくれるYoutubeのチャンネルが登場したことで、解決できるようになってきました。それがボードゲーム復活の要因だと思っています。動画で見て「遊べそう」と思ってくれたら、買ってくれる流れがあります。そんなことでいいんじゃないかと思っています。
たとえば、僕はルービックキュービックが大好きです。あれは6面揃えて何秒だったか、みたいな感じなんですが、面が揃ったら秒をカウントしてくれて、その速さの世界ランキングがネットで出るということだったら、IoTの正しい使い方だと思います。
小泉: いいですね。今日はありがとうございました。
【関連リンク】
・株式会社ウサギ
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。